少ない着物を着まわしたい!着回しのきく着物や帯の選び方と具体例

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「少ない着物を着まわしたい!着回しのきく着物や帯の選び方と具体例」のお話です。

着回し、したいですか?

少ないアイテムで着回ししたーい!!
これはお洋服に限らずキモノスキーの中にもる欲求ではないでしょうか。

昔から着物1枚・帯3本という言葉があるように
日本人は着回しが好きな国民性というのは本当なのかもしれません。。。
(対してフランス人は
「着回ししよう!」という気持ちにならないと聞いたことありますが
実際のところどうなんでしょう?)

→関連記事「着物一枚、帯三本と言うけれど、実際のところどう?」

でも・・・
そもそも手持ちの数が少ないから着回しが難しい。。。
いつも同じコーデになっちゃう!!
などなど・・・
上手くいかないよ・・・っていう方もいらっしゃる気もします。

また、普段着物ライフに慣れてきても
沢山持ってはいるけれど、
旅行に持っていくものを最小限にしつつ違う表情にしたい!!
なんて気持ちも芽生えてきたりもします。

私自身もご多聞に漏れず着回ししたい!と思うタイプです。
手持ちの着物が少なかった初心者キモノスキーの頃から今に至るまで
全く同じコーデはしない!
と心に決めて着回しをしているほどに・・・。

私が「全く同じコーデをしない!」と決めていたのは
着物に対するセンスがないからこそ
そう決めて新しい組み合わせをすることで
意外にしっくりくるコーデを見つけることができるかも・・・
という気持ちからですが
だからこそ、こうしたら着回し上手くいくよ!
というハウツーも持っています。

本日は私の思う着回しのきく着物や帯、小物の選び方と
実際に着まわしてみた例をお伝えします。

少しでも参考になれば幸いです。


着回しのきく選び方

まず最初に着回しのきく選び方についてです。

これから買いそろえていくよ!という方や
旅行に行く時に持っていくものをどう選べばいいの??という方に
こんな基準で選ぶといいよ。
というお話です。

好きな色であること

最初の条件は
自分が好きな色であること
です。

同じ「赤」という言葉で表現される色の中にも
明度・彩度が違うものがたくさんあります。

この色のトーンやくすみ具合に自分の好みと着回しのヒントが隠れています。
トーンを合わせると結構幅広く意外な色の組み合わせまで馴染んでくれるので
ご自身の好きな明度・彩度を知るというのは大事な1歩です。

素敵だな★
と目を奪われるのはどんな色でしょう。
パキッと鮮やかな色、
霞がかったようなモーヴカラー、
落ち着いて見えるモノトーン・・・
雑誌やSNSを見て好みを探ってみてください。

同じ程度のくすみ具合を組み合わせれば
あの着物にもこの着物にも似合う!という帯や
この名古屋帯でもあの半幅帯でもOK!という着物が見つかります。

→関連記事「あなたはどのタイプ?着物とパーソナルカラーの関係と着こなしの工夫」

好きな柄であること

ふたつ目の条件は
好きな柄であること
です。

もちろん、着回しのことだけを考えるならば
無地が使いやすいのは当然ですし
一般的には季節を問わない幾何学模様が着回しには向いていると言われています。

けれど、私は好きな模様をお勧めしたいのです。

もちろん無地や幾何学模様が好きならば
無理に別の模様を探す必要はありません。

けれど、
「本当は大輪の花が咲く帯を可愛いと思うんだけどな・・・」
と思いながら幾何学模様の方が着回しがきくし・・・
と選ぶのはお勧めしないというお話です。

例えば着物でなくても
ブリキのおもちゃやコカ・コーラの瓶が並ぶような
アメリカンポップなインテリアが好きな人が
「汎用性があるから・・・」
という理由で無印良品のテーブルを選んだとしたら・・・
それはハッピーでしょうか。

これは着物の着回し以外でもいつだって思うことなのですが
自分の心地いい、テンションの上がる、
ハッピーになれるものを選ぶのは何においても大事だと思うのです。

妥協したものを選んだところで
結局愛せないものは手に取らなくなってしまいます。

「似たようなのばっかり選んじゃう!」
なんて思わず
「私はこういう感じのが好きなんだなぁ★」
って堂々と選べばいいじゃない★と思うのです。

色も柄もそうですが、
着物や帯については特に好きなものを組み合わせることで
結構素敵なコーデができるものです。

→「あなたの好みはどんな感じ?普段着物のジャンル」

自分にとってのキーになる色を知っておく


(私の帯揚さんたち☆)

実際に着物を着るとなったら
選ばなければならないのは着物と帯だけではありません。

半衿・足袋・帯揚・帯締・草履
コスメやアクセサリー、バッグなんかも選びます。

私は初心者キモノスキーにはこの小物たちこそ
使い勝手のいい色を持つことをお勧めします。

ベテランキモノスキーやおしゃれ上級者さんなら
帯揚で色相環ができるほどの数を持っていて
どんなコーデにも対応できます☆という方もいらっしゃいます。

けれどそういう人はきっとレアです。
着物や帯に比べてそんなに数は持っていない人の方が多いでしょう。

だからこそ、自分にとってキーになる色を持っておくと便利なのです。

使い勝手のいい色を持っていれば
帯揚はお気に入りの着物とお気に入りの帯のつなぎにもなってくれます。
半衿は顔色をよく見せてくれますし
離れた場所に同じ色を持ってくれば統一感も出してくれます。

ただ、この自分にとってキーになる使い勝手のいい色というのは
「皆様!こちらが全ての人にとっての最高の色です!」
などというものはなく、人それぞれ違います。

私の場合この使い勝手のいい色は黄色ですが
友人の中には「紫が使いやすいわ★」という人もいます。

肌の色、好みの色、普段使っているカバンや草履などとのバランス・・・。
あれこれ組み合わせてみてご自身の使い勝手のいい色を探ってみてください。

→参考記事「【初心者向】最初の1枚どれにする?帯揚・帯締の選び方」

着回しコーデ実践編

以上のことを踏まえて着回しをしていきます。

パターン①帯・小物は同じで着物が違うパターン

こちらは帯・小物は全て同じものです。

鮮やかな色無地・チェックの綿・花柄の小紋と
ずいぶん表情の違う着物との組み合わせです。
この帯はオフホワイトという私大好きな優しい色で
いろんな色のお花が咲いています。

個人的にマルチカラーは黒と同じくらい使い勝手が良い!
と感じているのですが
この帯も本当にいろんなシーンで活躍してくれています。

そして帯揚・帯締・半衿は卵色っぽい黄色です。
私にとって使いやすい色なのでどんな着物ともつないでくれます。

 

パターン②着物・小物は同じで帯が違うパターン

こちらは着物と小物は同じで帯が違います。
(左側だけ小物がパターン①で使用したものになています・・・間違えました・・)

真ん中の写真は水色とオレンジという
一見「?」となりそうな組み合わせですが
くすみ具合が同程度なので馴染んでくれています。

この着物は先日骨董市で一目ぼれしてお迎えしました。

大柄な模様は高身長の人の方が綺麗に着られる!と言われていますが
私(157㎝)は構わず着ています。

着物のサイズが身体に対してあまりにも大きければ着付が難しくなるので
お迎えすることを断念することもありますが
低身長だから大柄はダメだ・・・とか
背が高いから小花柄は似合わない・・・なんて思わず
好きな柄をどううまく着るか★
のチャレンジをした方が楽しいと思うからです。

パターン③帯・着物でリレーしてみた

こちらはここ1年程度で着まわしている写真です。

左上から時計回りに見ると
着物が同じ→帯が同じ→その着物が同じ・・・となっています。
と同じアイテムを使っても結構表情が変わるものです。

全身新しいコーデ!!!
ももちろん楽しいのですが、お買い物をする際に
「この着物はあの帯と合わせられそう」
「この帯はあの着物の違う表情を引き出せそう」
という選び方をすると着回しの幅はじわじわと確実に広がります。


(お安く色々揃うshineiさんはとってもおススメ)

まとめ

少ない着物で着物で着回しをしたい!!
と思ったときの着回しのきく選び方は

・好きな色であること
 色そのものよりも明度や彩度を気にして選ぶ
・好きな柄であること
 無難だからではなく「好き」で選ぶ
・自分にとってのキーになる色を知っておく
 小物こそ汎用性のあるものを選ぼう

もちろん、沢山の小物を持っていろんな着こなしをするもの素敵です。
でもまだそんなに持ってないんだよね・・・。
小物だってたくさん買えばそれなりのお値段するしね・・・。
という時に参考になれば幸いです。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

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