ごきげんよう、椎名さん。です。
本日は「丈の足りない着物どう着てる?解決方法5選!」のお話です。
リサイクル着物は丈も足りない・・・・
先日「裄が足りない着物どう着てる?解決方法6選!」のお話を書きましたが
リサイクル着物で足りないのは裄だけじゃなく丈も!!
なんですよね・・・。
日本人の30代の女性の平均身長は
1950年に148.9㎝だったのが
2010年には158.3㎝になっています。
(出典:国民健康・栄養調査(厚生労働省))
着物の丈は自分の身長と同じくらいの長さが理想とされていますから
その計算でいくと
純粋に10㎝近く丈が短くなっている計算になります。
私はこれまで
もっと背が高ければいいのに・・・。
と高身長の人を羨んでいましたが
着物を着るようになってからは
もっと小さくても良かった・・・・。
と思うことが多々あります(笑)
とはいえ自分の身長を削るわけにはいかないので
小さい着物を着るときは工夫しています。
もちろん、直しても良いですし、
全てマイサイズにお仕立て☆という着物ライフも素敵なのですが
大量のお下がり着物がある方や
昔のデザインが好きなんだ!という方、
お安く楽しみたいんだよ!という方や
普通に買っても全部小さいんだ!という高身長の方まで
少しでも参考になれば幸いです。
丈とは
まず、着物の丈とは
背中心の衿の下の部分からまっすぐ下まで測った時の長さのことです。
これ、人によっては肩の部分から下まで測っているものを指す人もいて、
その場合は1~2㎝長く表記されることになります。
丈をどこで測るか?の問題は人によって違うようです。
私が見聞きした範囲だと背中心を測る人が多いような気がするのですが
リサイクル着物を買う際にそれがどこの部分を測っているのか
分からないこともあります。
ネットでは業者さんだと
「ここの部分を測ってますよ」
という表記がありますが
個人の出品である場合はそれもない場合が多いです。
上記で述べた通り
一般的に丈は自分の身長と同じ長さがちょうどいいとされています。
大体前後5cmくらいがいいよ。
と言う人が多いです。
この後に短い着物を着る工夫は書いていきますが
「どうしてもこの着物をマイサイズにしたい!」
という場合はお直しに出して
胴回りに違う布を足してもらって身丈を伸ばします。
違う布を継いでも帯やおはしょりで隠れる部分なら
表からは見えない!という構造です。
丈の短い着物の着方の工夫
(実はこの着物めっちゃ短いのです・・・)
私の着方の工夫はざっくり5つくらいを使っています。
腰紐をギリギリまで下にして結ぶ
着物を羽織って最初に腰紐を結びますが、
その紐を結ぶ位置を下の方にずらします。
私の持っている丈の短い着物の中には
おはしょりから手をそっと入れるとすぐ腰紐に触れてしまうくらい
下の部分で結んでいるものもあります。
そこまでグッと下げて結べば結構短くても大丈夫。
大体身長マイナス10㎝くらいは普通の見た目で着られます。
ちょっとしたタックをおはしょりっぽく見立てるその着付を
知人は「なんちゃっておはしょり」と呼んでいました。
この着付をする時に気を付けるポイントは
なんちゃっておはしょりの下から腰紐が覗かないように
きちんと収納すること。
下の方で結んでいるのでどうしても覗きやすくなってしまうのです。
紐のように結んだ先がペロンと出てきにくい
マジックテープ型やゴムベルトも良いのですが
意外にこの2つは幅があるのでその分下から覗きやすいことと
着物をビシッと留めてくれるのは腰紐の方が力が強いかなという点から
私はこの場合は通常の腰紐の方がいいように感じます。
帯で上から押さえてくれない分
その日も1本で留めて欲しいので
ホールドする力が強い方が心強いと感じるんですよね。
対丈で着る
(はじめて対丈で着た時の写真)
なんちゃっておはしょりを出すのも難しいよ!
というほど短い着物なら対丈で着ます。
おはしょりを出さず、
羽織ったそのままで着付ける着方です。
これなら身長マイナス20㎝くらいまで着ることができます。
この着方をする時に気を付けるのは衿の抜き具合です。
おはしょり部分で調整することができない分
衣紋をガッツリ抜こうとすると
前部分が上がって短くなってしまいます。
当然、逆の現象も起きますから
あまりにも衣紋を抜かないで着ようとすると
後ろ部分が短く、前部分が長く・・・ともなります。
通常、着物は少し衣紋を抜く(こぶしひとつ分くらい)と
ちょうどよく着られるように設計されていますから
それくらいの抜き加減でちょうどよく着られるはずですが
「私の好みじゃない!」という場合は
全体を少し短く着付けるようにして
帯の中で片方を折りたたむなど工夫してみてください。
対丈がちょうどいい着物は
実は早着替えできます。
急いでいる時には結構いいのでは・・・?
と思うことも多々あります(笑)
短く着付けて靴と合わせる
(ハイカットのコンバースと合わせて)
お次は敢えて少し短く着付けるというもの。
通常着物はくるぶしくらいまでの丈で着ますが、
これを少し短く着ます。
そして草履ではなくブーツやパンプス、スニーカーと合わせるのです。
元々靴やブーツを合わせるときは
短めに着付けるほうが向いています。
(汚れやすかったり引っかかったりしてしまうので)
元々短い着物を着るならば
普通に着付けて短めに仕上がるので
靴と合わせてしまおう☆というものです。
ハイカットのスニーカーを合わせたり
わざと派手なカラータイルを見せたり・・・
コーデの幅が広がります。
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スカートやホムシュヘムを使う
こちらは洋MIXの定番スタイルの
着物の裾からプリーツやレースを覗かせるスタイルです。
むしろこれは丈の短い着物の方が着やすいくらいです。
気を付けるポイントは
短足に見えないようにすること。
帯を少し上めに着付けて
おはしょりを短めに見せることで多少解消されます。
→関連記事「着物×洋ミックスの時のココ、どうしてる?衿・袖・丈」
この着方は短い着物も問題なく着られるだけでなく
可愛いし、裾は乱れにくいしと一石何鳥にもなります☆
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袴やスカートを使う
最後は袴やスカートを履くスタイル。
え、さっきスカート使うスタイルの話したよね?
と思うなかれでごさいます。
こちらは袴のように着物の上からスカートを履くスタイルです。
隠れてしまえば丈は分かりませんからね。
これならもう丈はものすごく短くても問題なく着ることができます。
例えば卒業式などに着るような袴用の着物は
元々短く作られています。
袴の横の部分から見える程度の丈があれば
襦袢が見えることもないので
膝くらいまでの丈があれば大丈夫ということになります。
→関連記事「若い子だけの物じゃないよ☆大人袴の選び方とコーディネート」
まとめ
リサイクル着物は裄だけじゃなく丈が足りないものもいっぱいです。
マイサイズにお仕立て直すこともできますが
そのままで着たいよ!という方にお勧めの着方は
・対丈で着る
・わざと短く着付けて靴を合わせる
・裾からスカートを覗かせる
・袴やスカートを履く
以上、少しでも参考になれば幸いです。
では、また次回。
じゃぃねー。
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