カレンブロッソで草履をセミオーダーした理由とその方法をお伝えします

着物グッズ

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「カレンブロッソで草履をセミオーダーした理由とその方法」のお話です。

オーダーしてみました

このたび、私はカレンブロッソで草履をオーダーして誂えました。

既製品としてもカフェ草履が有名なカレンブロッソですが
そのオーダーに興味がある人も多いのでは・・・?
と思い、何故カレンブロッソをオーダーしたのかの理由と
その手順をレポしてみようと思います。

カレンブロッソは聞いたことあるけど実際のところどうなのよ?
欲しいなとは思うけど気に入ったデザインがないんだよね。。。
草履は欲しいけど、買った人の意見はどんな感じ?
という方のために・・・
少しでも参考になれば幸いです。

草履を買う時は・・・

今回の本題はカレンブロッソのオーダーについてですが、
その前に草履を買う時のお話をします。

着物の足元の代表、草履ですが
私個人としては特に初心者キモノスキーの頃は
草履は新品を買うことをお勧めしています。

その理由は3つ。

ひとつ目は古い草履は硬いものが多く、足への負担が多いものが多いから。
昔の流行なのか技術の問題なのか・・・
鼻緒が細く台座も硬いものが多いのです。

それに比べて最近の新品の草履はクッション性が高いものが多く
足への負担も少ないものが多いです。
「楽」というのは快適な着物ライフにとって大事な要素だと思います。

ふたつ目の理由は古いものは劣化している可能性があるから。
見た目はきれいでも中が劣化していてモロモロ・・・ということがあるそうです。
リサイクル着物屋さんでも
「草履は買い取りません」というところもあるそう。。。

これは前回「普段着物の時の歩きやすい草履を買う場所とその選び方」をアップした時に
twitterで教えていただいたことなのですが
せっかく買ったのにすぐにダメになっちゃった!
というのは悲しすぎると思うのです。

最後は初心者キモノスキーの頃はそれらを見極める目がないから。
ベテランキモノスキーになってくれば
「これくらいの硬さなら私は大丈夫」とか
「すぐにダメになったとしてもこれくらい可愛いなら1回履けるだけで充分」
という判断をすることもあるでしょう。

でも初心者キモノスキーの頃はそういう
「自分軸」ができる前です。
ミスや失敗は悪いことばかりではありませんが
安全に着物ライフを楽しむために
新品をお迎えしたほうがいいかなと思います。

なるべくお安くハードル低く着物を始めるほうがいい!
だからこそリサイクルやネットショップは存分におススメしたい!
と普段から私は思っています。
けれど草履だけは新品の方がいいかなと思います。

新品で草履を買う時の選択肢

新品で草履を買う時は大きく分けて3種の買い方があります。

既製品


(この黄色い草履は既製品)

ひとつ目は既製品
もう完成している草履を自分のサイズで購入することです。

今回私がオーダーしたカレンブロッソでは
他のメーカーとのコラボ商品も多く
「今この瞬間しか買えない!」
という商品も多々あります。

そういうものについては既製品を購入することになります。

私が最初に買ったカレンブロッソカフェ草履も
今考えればこのパターンだったようですが
ネットを探せばよく見かける・・・
というものにはこういった期間限定のものもよく見かけるようです。

 

セミオーダー


(ずーっと前に買ったセミオーダーの下駄)

ふたつ目はパーツを組み合わせて作るセミオーダー
今回私がやったのはこのタイプです。

メーカーによって選ぶパーツの数は違いますが、
台座と鼻緒を選んで組み合わせて作成してもらいます。

このセミオーダーは履物屋さんに行けばむしろ既製品よりも一般的な買い方であったりもするので
「最初の1足はセミオーダー」ということもあり得ます。

ちなみに私はずいぶん若いころに
渋谷の呉服屋さんで鼻緒と台座を選んで購入した下駄が
最初のセミオーダーだったと記憶しています。

その頃は着物に強い興味はなかったのに
浴衣を購入したお店で
あまりにも好みの組み合わせを見つけてしまって購入しました。

当時の私にとってはお高い買い物でしたが
10年以上たった今も履いているお気に入りちゃんです。

布を持ち込んで作ってもらう完全オリジナル

最後は自分で布を持ち込んで作ってもらうオリジナル草履

大き目のスカーフくらいのサイズがあれば
持ち込んだ布で草履を作ってくれる履物屋さんや呉服屋さんが時々あります。

有名なのは大阪の千草さん
大手の呉服屋さんだと三松系列やっているのを聞いたことがあります。

こちらは自分で持ち込んだ布で
「柄のココの部分を出して欲しい!」
なんてリクエストもできるので
まさに世界で一つだけの自分だけの草履ができます。

今回セミオーダーを選んだ理由

今回私が新しい草履を買うことにしたのは
今までヘビロテで履いていた草履が壊れてしまったからです。

3年以上、回数にして200回以上履いていたので
「寿命です」
と言われても納得ができます。

履いていたのは着物を始めた頃最初に買ったカレンブロッソカフェ草履。

基本的にカレンブロッソの草履は
鼻緒のすげ替えができないという特徴があります。

通常の草履は鼻緒が緩めば締めなおしたり
切れたりすれば別の鼻緒に挿げ替えることで台座は履き続けられたりするものですが、
カレンブロッソの場合は鼻緒が着れたらそれが寿命です。

私は自宅の近所で鼻緒が切れてしまって
ヘビロテだった草履の寿命が来てしまいました。

そうして今回セミオーダーを選んだわけですが、
その理由は3つあります。
私と全く同じ!ということは中々ないと思いますが
似たような条件の方がいれば
カレンブロッソのオーダーは向いているかもしれません。

 

理由①欲しい条件がハッキリしていた

今回草履を買うに当たって明確にしていた条件がいくつかありました。

それは
・クッション性のある台座であること
・汎用性のあるシンプルなデザインにひと癖足したようなデザイン
・多少お値段が張っても長く使えるお気に入りが欲しい

ということでした。

沢山歩くからクッション性のある台座であることは必須でした。
これは体質や骨格、好みの問題もありますが
私の場合足首が硬く、クッション性のない草履だと
すぐ足が痛くなってしまうのです。

着物を着て1日2万歩歩くこともザラなので
どうしてもこれは譲れない条件でした。

デザインについては前にヘビロテしていたものの後釜が欲しかったので
同じくらいヘビロテできる汎用性の高いデザインを求めていました。

けれどあまりにもシンプル過ぎるデザインだとつまらない・・・
ちょっとひと癖欲しいなぁと思っていました。

それらを叶えようとしたら数千円で買えるようなものではないなぁ
というのは分かっていたのでそれなりのお値段になってもいいかなとは思っていました。
(とはいえ10万円!なんて金額は出せませんが・・・)

まずはこの3つの条件を満たすものを探そうと思いました。

理由その②気に入ったものに出会えなかった


(既製品だって「これぞ!」っていうものがあればお迎えします)

最初からオーダーにしようと決めていたのではなく
既製品の中から気に入るものがあれば・・・と探していました。

ちょっと有名な履物屋さんに行ってみたり、
ネットショップを見て回ったり、
呉服屋さんを覗いてみたり・・・

でも「これぞ!」というものに出会えなかったんですよね。
わりと一生懸命探したうえで見つからなかったので
途中から「これはオーダーかな・・・」という方に傾いていきました。

理由その③お店に行ったらお気に入りに出会えた

カレンブロッソは六本木ミッドタウンの中に実店舗があります。
ある日、近くに用事があったのでついでに寄ってみました。

そうしたら琴線に触れる鼻緒に出会ってしまったのですよね。
即決でした(笑)

あんなにいろんなお店を覗いて
色んなネットショップも見て回ったのに
こんなにあっさり決まってしまうなんて!
と思いつつも
結局こういうのは出会いなんだなぁと実感しました。

オーダーの仕方

カレンブロッソでのオーダーは

・台座部分の色
・台座の表面部分の布
・鼻緒

の3か所を選びます。
鼻緒は店頭に並んでいる現物から選び、
台座部分と表面の布についてはサンプルを重ね合わせながら選びます。

これがいいかなー。
アレがいいかなー。
と選びながら組み合わせていると
「これだ!」
という瞬間が来るのは着物のコーデをしている時と同じ「しっくり感」でした☆

そしてその3か所が決まったら
最後に鼻緒の締め具合を
きつめ・普通・緩めの3段階から選びます。

お値段は選んだものによって変わりますが
大体2~3万くらいといったところでしょうか。
私は税込みで25,000円程度でした。

ちなみにこれはヘビロテしていた草履の鼻緒が緩み始めたころから
少しずつ草履貯金をしていた貯金箱から出しました(笑)

納期は大体1か月程度と言われましたが
実際に届いたのは3週間程度でした。
(時期によって異なるとは思います)

そしてできてきたのがこちら!!

黒ではありますが、グレー交じりのチェックで重すぎない印象の台座に
ファスナー付きの鼻緒を開くとミラーボールにようなギラギラが覗きます。

可愛い・・・カッコいい・・・
とできてきた日の夜はニヤニヤ眺めてしましました(笑)

今は目論んだ通りとってもヘビロテしています。

 

ネットでオーダーもできる

カレンブロッソのセミオーダーはネットでもできます。

その場合は定番商品から選ぶことになりますが
実際に店舗に行かずともオーダーできるのは面白いですし
画像で確認しながらデザインを決めることができるので
「これ可愛いなぁ、私はこの組み合わせ好きだなぁ」
なんて眺めるだけでも結構楽しいです☆

ネットで選ぶオーダーについては
先坪(鼻緒のてっぺん部分)や
鼻緒裏まで色が選べるのでかなりの「マイ草履」感です。

→カレンブロッソオーダーのページはこちら

終わりに


(出来上がってきた草履のコーデ)

草履は着物や帯に比べて数をたくさん持っている人は
相当のキモノスキーでも珍しいと思います。

だからこそ、汎用性の高い自分のお気に入りの1足が大事になります。

歩きやすいこと、
デザインや色がお気に入りであること、
お財布が許す金額であること・・・

何を大事にして選ぶかは人それぞれです。

私はいつか布を持ち込んで作ってもらう
完全オリジナルの草履も頼んでみたいなぁと思っています。
「これぞ!」
という布に出会った時に躊躇しなくていいように
今からすこーしずつ小銭を貯めていくつもりです☆

自分にとって何が大事なのか見極めつつ
最高の1足に出会えますように。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

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