【初心者向】浴衣の次は着物を着たい!手持ちを無駄にせず移行するための小物

着物グッズ

ごきげんよう、普段着キモノスキーの椎名さん。です。

本日は「【初心者向】浴衣の次は着物を着たい!手持ちを無駄にせず移行するための小物」のお話です。

浴衣の次は着物を着てみたい!

夏の間に浴衣を着てみたよ!とか
気軽な浴衣なら着られる!という人が
次は着物を着てみたいなぁと浴衣→着物にチャレンジするのは
ハードルもちょっと低めでとってもおススメだったりします☆

私も普段着キモノスキーになりきる前は
なんとなーく浴衣は着付の本を見ながら着ることができる。
着物も着てみたいけれど浴衣とは違うアイテムが必要っぽいし、
でも、一から揃えると
今使ってる浴衣の着付アイテムとも被りそう・・・。
何を買うのが1番無駄のない買い物なんだろう・・・。
と思っていました。

本日はそんな人に向けて
浴衣→着物に移行するために必要な最小限のもののお話です。

浴衣のためのアレコレは持っているという前提でお話するのですが、
セットで売られている着付小物等は
セット内容やメーカーによっても違います。

この記事では最低限あるといいよーというお話をするので
ご自身が持っているものと照らし合わせて
新しく買うものの参考にしていただければ幸いです。




まず最初に抑えておくこと


(これは浴衣を着物風に着た時のもの)

まず最初に着物には大きく分けて

・夏着物(なつきもの)     →7月8月に着るもの、浴衣もこのシーズンのもの
・単衣(ひとえ・裏地のない着物)→9月と6月に着るもの
・袷(あわせ・裏地のある着物) →10月から5月にかけて着るもの

とあります。

一応時期についてはここに書いた通りとされていますが、
最近は温暖化も激しいですし、
暮らしているエリアによっても気候は違います。

ですから、普段着着物についてはルールよりもご自身の健康を優先して
暑ければ6月でも夏着物や浴衣を着たり、
10月でも単衣を着たりします。

浴衣と着物の違いはざっくり言うと
下に襦袢を着ているかどうかということ。
浴衣なら1枚でサラリと着ますが、着物だとその下にもう1枚着ています。
衿元から別の布が見えるかどうかで見分けることができます。

浴衣についても下に襦袢を着て衿を見せれば
「浴衣を着物風に着ている」と言われて
これを単衣シーズンに着ている人もいます。

→参考記事「巷で言われる浴衣のアレコレ、ウソ?本当?普段着としての見解」

浴衣→着物に必要なアイテム

ここからは浴衣→着物に移行するために必要なアイテムのお話をしますが
着物の下に着ているものは結構人によって違います。
見えない部分ゆえに自分の着やすいもの、
使い勝手の良いものを使うんですよね。
そしてその種類は結構多いです。

本日ご紹介するのは
浴衣から着物への移行として1番数少なく揃えられるもの
という前提で私が「これなら最小限でいけるのでは☆」と思っているアイテムたちです。
ここで紹介されているものが唯一無二の正解ではない
という前提で読んでいたらければと思います。

全く何も持っていないところから揃えるよ!
という場合は過去記事「【初心者向】着付小物は最安値でトータルいくらかかる?2021年1月バージョン」を参考にしていただければと思います。

裾除けorステテコ


(暑い日の浴衣の下はステテコが快適)

まず最初に裾除けorステテコです。

浴衣の時も透け防止に着ることをおススメされることも多いので
既に手持ちのものがある方はそのままそれをご使用いただければOKです。
着物に切り替えるために絶対に新しく購入しなければならないものではありません。

もし持ってないからこれから買うよ!という場合や
増やしてもいいと思ってる・・・という場合
個人的なおススメは夏場はステテコ、
冬場は裾除けペチコートや東スカートです。

裾除けスカートは普通のスカートのように履くことができるので
紐の本数を1本減らすことができて苦しさの軽減が図れますし、
東スカートは筒状になっているので
着物の裾がはだけてもふくらはぎが見えたりしないので
駅の乗り換えなどで階段をよく登る・・・みたいな時は重宝します。

→参考記事「夏にお勧め!浴衣や着物の下に着るステテコのメリットと選び方」

 

 

半襦袢


(半襦袢+デニム着物+麻の半幅帯)

お次は半襦袢です。

最初に抑えておくことで述べた通り
着物にはその下に着ている襦袢が必要です。

通常の着付の教本などれは
肌襦袢→長襦袢→着物という三段階で書かれていることが多いのですが
最低限のものを揃える・・・という観点からいけば
肌襦袢と長襦袢が一体化している半襦袢が便利です。

特に浴衣を持っていてこれから着物を着る!という場合
最初に着る着物は「単衣」なんですが、
リサイクル着物市場において単衣の流通は少ないのです。

もちろん、袷や浴衣に比べて少ないというだけで
それなりにあるところにはありますし、
プレタやお仕立て、お下がりなんかで
「単衣の着物も持ってるよ☆」という場合は問題ありません。

けれど、特に持ってないしこれからすべて買い揃えていくよ!
という場合、流通しているリサイクルの中から探そうと思うと
結構「好みのものに出会えない・・」
となることもあります(私自身の経験談です)

また、お洋服でもよくあることかと思いますが
秋服や春服って着られるシーズンが短い!となりませんか?
着物においてもやっぱりそれは起きがちで
暑いから浴衣で凌ごう・・・と思っている間に
もう袷を着てもいいシーズンになっちゃった!
なんてことはそう珍しいことではありません・・・。

だとするならば先にお話しした
浴衣の下に襦袢を着て「浴衣を着物風に着る」で単衣シーズンを乗り切って
その次は綿着物(秋から春まで3シーズン着られる)にしたり
そのまま袷に移行しちゃう!なんてのもアリかなと思います。

実際、数をそう持っていなかった私は
夏の浴衣→浴衣を着物風→綿着物やデニム着物→袷着物
という具合に過ごしていました。

浴衣を着物風に着るなら
市販されている長襦袢より半襦袢+ステテコや裾除けの方が体感温度も涼しく
冬までずっと着られるのでお勧めです。

以上の理由から浴衣→着物に移行するのであれば
最初は半襦袢からスタートするのも良いのでは☆と思います。

選ぶときは半衿付きの筒形の半襦袢がお勧めです。
自分で半衿を縫い付ける必要がなく
着物の袖の長さに関わらず使えるので便利だからです。

(ただし、着付の教本などでは長襦袢で開設されているものがほとんどなので
お手持ちの本を同じものを揃えたい!という場合はもちろん長襦袢でもOKです)

→参考記事「楽ちん!便利!おすすめの半襦袢の特徴と選び方」

→参考記事「初心者にもおすすめ!デニム着物の特徴と選び方」

 

 

衿芯


(これは硬めの素材の衿芯を使用しています)

衿芯は着物の衿の形をしっかりキープするためのアイテムです。

素材は色々ありますがお好みと体型によって使用しているのは人それぞれです。

一般的には硬めの素材のものが1番お安く
着付セット等を購入すると硬いものが入っている場合が多いです。
衿の形も崩れにくくこれを好む人も多いです。

硬いのが苦手だな・・とか柔らかい印象の衿元が好きだ・・・
また、硬い素材のものだと衿元が浮いてしまって上手く着付けられない
という場合はメッシュ素材の柔らかいものがお勧めです。

これは着てみないと分からない好みと体型ではあるので
ひとまずどちらか買ってみて様子を見てみる・・・というのがお勧めです。

私自身は暑い時期はメッシュ素材を使いますが
袷の重い素材の着物の時は硬い素材の方が形をキープしやすく感じて、そちらを使用しています。

 

 

腰紐とコーリンベルト

お次は着付に必要な紐類のお話です。

着付に必要な紐には
腰紐(通常の紐タイプ・ゴムベルトタイプ・マジックベルトタイプ)
両端にクリップの付いたコーリンベルト・・・
と多種多様です。

使いやすいと思うものは人それぞれ違いますが
一般的な着付教本に書かれているのは
通常の紐タイプの腰紐のみを使った着付か
通常の紐タイプ+コーリンベルトを使ったものをよく見ます。

浴衣の着付で使用するのは
腰紐2本、もしくは腰紐とコーリンベルト1本ずつというパターンが多いですが
着物を着る場合は着物のほかに
半襦袢(もしくは長襦袢)も着なければならないので
腰紐が+2~3本、
もしくはコーリンベルトが+1本に腰紐が1~2本必要になります。

これに補正にタオルを使用する場合は、それを止めるための腰紐を1本、
また今後名古屋帯でお太鼓をしたいよ!という場合は
仮紐として更に2本程度持っておくと便利です。

帯を締める時に使う腰紐については仮紐なので
長ささえあれば他のものを使っても良いのかもしれませんが
着付に使用する紐については
着物のために作られた腰紐を揃えることをお勧めします。

何故なら幅もあるからか締め付けも他のものに比べればきつくなりにくく
着崩れもしにくいな、と私は感じるからです。

私が現在、実際に着物を着る時に使用している紐類の本数は
補正はなしでコーリンベルト2本と腰紐1本ですが
最初は着物の着付に腰紐3本とコーリンベルト2本、
それに補正用のタオルのために腰紐1本でした。
少しずつ着慣れていけば
1本ずつ紐を減らして楽に着付ができるようなっていきます。

まずはご自身が参考にしようと思っている着付を確認して
必要な紐の本数分を数えて
手持ちのものから不足しているものを揃えてみてください。

→参考記事「胃弱の私が教える!苦しくない着付のコツ」

 

 

伊達締


(これがあると衿元はズレない)

伊達締は衿元を固定して着崩れを防ぐためには大事なアイテムです。
初心者キモノスキーの頃の私は
「これは絶対に必要なの?苦しくなるだけじゃないの?」
とその存在意義に懐疑的でしたが
現在、人に聞かれれば
「あった方がいいよー!着崩れが段違いに減るよー!!」
と心の底から言えます。

伊達締は着物を着る場合は襦袢用と着物用の2本使用します。
(ベテランキモノスキーの中には1本しか使用しない方もいます)

浴衣用の着付セットには入っているものと入っていないものがあるようですが
トータルで2本あればまずは問題なし!という感じです。

素材はポリや正絹等色々ありますが
私が使用したものの中では博多織のものが1番滑らず快適!と感じます。

とは言え、最初はポリのお安いものでも全然大丈夫。
着物を着られるようになって
「もうちょっといいものを買ってもいいな・・・」
と思えた時に切り替えればいいと私は思います。

最初からいいものを使うのも素敵ですが、
まず最初にお安くハードル低く始めるのも大事だと考えているからです。

 

 

帯板

帯板は帯の前部分に皺が寄らないように
ピシッと美しく見せるためのアイテムです。

帯板にも板部分だけのもの、ゴムベルトが付いているもの
胴回りをぐるりと囲んでいるもの・・・
素材も尾メッシュや化繊、ヘチマ・・・と様々です。

これは浴衣用の着付小物を購入している場合は
そのセットに入っていることも多いので
手持ちのものがある場合はそれをそのまま使えばOKです。

これから揃えるよー!!という場合は
帯板にゴムベルトが付いているものが初心者キモノスキーには使いやすいと思います。
素材については化繊のものが一般的ですが
蒸れが気になる夏場も利用したいという場合は
ヘチマ素材がおススメだなぁと個人的には思っています。

通気性のいいヘチマ素材なんて冬は寒く感じないの?!
と思われるかも知れませんが
着物は腰回りに布が何枚も重なることになるので
冬場も暖かく、むしろ蒸れを感じることもあります。
春夏秋冬結構使える素材なのです。

現在の私は数種類の帯板を持っていて
季節や締める帯で替えたりしていますが
ひとつだけを年中使いなさい!と言われれば
きっとゴムベルト付きのヘチマ帯板を選びます。

 

足袋


(お気に入りの足袋ソックス)

夏場の浴衣は素足に下駄やサンダルで過ごすことがほとんどかと思いますが
着物を着る場合の足元は足袋になります。

一番オーソドックスなものはコハゼタイプの白足袋で
着付セット的なものを購入すると最初から入っているものもあります。

フォーマルな場でなければ特にルールはないので
色や形、模様についてはお好みのものを選んでOKという感じです。

私が初心者キモノスキーの頃からよく使用しているのは
和装用の無地の足袋ソックス。
上手く足袋の位置が決まらず縫い目が肌に当たって痛かったことがあり
柔らか素材を探していた時に見つけたこのシリーズは
カラー展開も豊富でお値段もお手頃で重宝しています。

→参考記事「足袋ソックスをお洒落にアレンジ☆~めっちゃ簡単です~」

 

草履


(歩きやすいカレンブロッソの草履がお気に入りです)

浴衣のセットを購入すると下駄が付いてくることもあるので
冬場も下駄でいいのでは・・・?
という人もいますし、冬に下駄を履いたって問題はないのですが
浴衣にセットで付いてきたもののデザインは
冬に見るとなんだか寒々しい・・・という場合もあるので
手持ちの下駄がなんだか涼しげに見える時は草履を購入したほうが良いかと思います。

草履を選ぶときはクッション性のある鼻緒の太いものが
足への負担が少なくて歩きやすいです。

また、最初から草履を買うのではなく
最初は普通の靴やブーツで着物を着て
徐々に揃えていくということもできます。
(その場合は前述の足袋も不要です)

ご自身の着たいスタイルにも寄りますが
洋MIXを着てみたいよ!なんて場合は靴から始めるのもアリですし、
キモノスキーの中にも
「冬は寒いから草履は履かずブーツを好んで選んでます☆」
という人もいます。

→参考記事「普段着物の時の歩きやすい草履を買う場所とその選び方」

 

着物/帯

着物と帯については見えている部分なので言わずもがな・・・
ではありますが、お好みのものをご自身のサイズを鑑みて購入しましょう。

着物はお洋服と違ってSMLのよくあるサイズ展開ではありません。
呉服屋さんや和裁士さんのいるところなどできちんと計測してもらえれば
それに越したことはありませんが、
イチから全部測って割り出すなんてできない!という場合は
ざっくりとマイサイズを割り出して近いものを選ぶことをお勧めします。

サイズの割り出しは
きもの大事典さん岩佐和裁さんのサイトが分かりやすく計算してくれます。

→参考記事「少ない着物を着まわしたい!着回しのきく着物や帯の選び方と具体例」

私は初心者キモノスキーの頃、お店に行ってお買い物するのがハードルが高く感じていました。
私のように実店舗はハードルが高いよ・・・とか
そもそも行ける範囲に着物を売っているお店がないよ・・・
という場合は、ネットショップもおススメです。

→参考記事「【初心者向】ネットでリサイクル着物を買う時に見るところと心構え」

買う時は最初に挙げた単衣・袷も気にして見てください。
最初は「単衣も袷も同じ着物でしょ?」と私は違いにピンときていませんでしたが
薄さも重さも全く違うので
秋口に合わせは暑すぎるし、真冬に単衣は寒すぎます(笑)

帯については最初は半幅帯から始める人が多いように感じます。

帯は浴衣にも使用する半幅帯、名古屋帯、袋帯と大きく分けられますが
半幅帯が1番使用するアイテムも少なくカジュアルでお手軽とされているからです。

とは言え私の友人には
「どうしてもこの名古屋帯を締めたい!可愛い!!」
と最初に名古屋帯をマスターした人もいますので
自分の「好き!」を最優先して選ぶことをお勧めします☆


(お安く着物や帯を揃えるのにお勧めのショップ)

絶対ではないけれど追々揃えるといいもの

ここからは
着物を着るにあたって絶対ではないけれど
そのうち揃えていくといいもののお話です。

帯締・帯揚・帯枕

こちらは名古屋帯を締めるなら必要になってくるものです。
半幅帯を締める時も使用しても良いのですが
必ず必要か?と言われればなくても締めることはできるので
ひとまず絶対に必要なモノではないかな。。。という感じです。

先ほど出てきた私の友人のように
最初に名古屋帯を選んだ人は最初から必要なものになります。

面積は小さいけれどコーディネートの印象を
グッと変えてくれるアイテムです。

→参考記事「【初心者向】最初の1枚どれにする?帯揚・帯締の選び方」

 

 

帯留・根付


(猫の帯留に猫の根付)

帯留は帯締に通して
根付は帯に差し込んでぶら下げるタイプの帯飾りです。
季節のものを飾ったり、差し色になったり・・・
ワンポイントとしてコーデに花を添えてくれます。

基本的に帯留を使用できるのは
三部紐と言われる細めの帯締を使用する時です。
(物によっては太い帯締にも対応しています)

根付は差し込んで使うものなのでサイズは特にありません。
キーホルダーやチャームをアレンジして自作する方もいらっしゃいます。

こちらも
「これがなくっちゃ着物は着れないわ!」
というアイテムではないので最初から絶対に必要なアイテムではありません。

でも着物ライフを続けていくと
その可愛さにどんどん増えていくアイテムでもあります☆(笑)

 

 

半衿


(刺繍の半衿は一気にレディーな雰囲気にしてくれる)

半衿については最初に襦袢や半襦袢を購入するときに
「半衿付き」を選べば、ひとまずは最初から購入する必要はありません。

大抵最初に付いている半衿は白であることが多いのですが、
他の色を使ってみたい!ほかの素材を使ってみたい!
と思ったら替えてみるくらいの感じでOKです。

顔の周りにあるので面積は小さくともグッとコーデの印象を変えてくれます☆

刺繡入りやビーズでできたもの、レース素材のものなど
種類は色々あります。

ちょっとした端切れも半衿になるので
ハンドメイドするのもおススメです☆

 

まとめ

浴衣から着物に移行するために必要なアイテムは

・裾除けorステテコ
・半襦袢
・衿芯
・腰紐とコーリンベルト
・伊達締
・帯板
・足袋
・草履
・着物/帯

絶対ではないけれどあるとコーデの幅が広がるのは

・帯締・帯揚・帯枕
・帯留・根付
・半衿

楽しくスムーズに着物ライフに移行できますように☆

では、また次回。
じゃぃねー。

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