気軽に着て楽にメンテナンスしたい!ズボラ式?!浴衣メンテナンス

ハウツー

ごきげんよう、普段着キモノスキーの椎名さん。です。

本日は「気軽に着て楽にメンテナンスしたい!ズボラ式?!浴衣メンテナンス」のお話です。

浴衣って洗っていいの?

「ねぇ、浴衣って洗っていいの?」
これは実際に私が知人に聞かれたことです。

彼女は若いころに買った浴衣を持っていて
数回お祭りや花火などに着て行ったことがあるものの、
その時は実家だったので着付もメンテナンスのお母さん任せだったそう。

ふと最近着たいなと思ったんだけど
「これ、着た後どうすればいいの・・・?」
となったそうなんです。
(着付の部分についてはYOUTUBE見て学ぶそう)

彼女曰く
・綿だから洗えるとは思う
・でも普通に洗ったら自分で畳める気がしない
・クリーニングするにもどこに出せばいいのか分からない
とのこと。

確かに・・・私も似たようなことを思っていた頃があります。

本日はそんな
浴衣メンテナンス、どうすればいいの?!な方から
他の人はどうやってメンテナンスしてるのか気になる・・なキモノスキーまで
ズボラで不器用な私の普段の浴衣メンテナンスのお話をします。

少しでも参考になれば幸いです。

→参考記事「何でもない日に着物を着よう!当たり前の生活に組み込む着物のススメ」

私の夏の浴衣ルーティン


(可愛く着たあとはなるべく楽に洗いたい!)

まず、大前提として浴衣は基本的に洗えます

同じ夏に着るものでも、夏着物については
正絹のものも多くあるので
自分で洗うのはちょっと難しい・・・というものもありますが、
浴衣の素材は基本的に綿やポリエステル(セオα含む)なので
ご自宅で洗えるものがほとんどです。

「ほとんど」と書いたのは
ズボラ式としては一部
「私は自宅では洗わないな・・・」と思うものもあるからです。
それについてはまた後述しますが
まず、基本的には洗えます。

なので、私の夏の浴衣ルーティンは
基本的に浴衣は自分で洗い
夏の終わりに気になるものだけをクリーニングに出すという感じです。

クリーニングに出す基準は
・自分では洗わないもの(後述します)
・シワが気になる!!という状態になってしまったもの
・くすんできた・・・?と感じるもの
・今年はいっぱい活躍してくれたなー!!と思うほどたくさん着たもの
です。

私は浴衣を10枚以上持っていますが
クリーニングに出すのは夏の終わりに多くても2~3枚というところです。

クリーニングに出すのは呉服屋さんや悉皆屋さんなど
着物のお取り扱いに慣れているところが安全です。

街のクリーニング屋さんでも着物の取り扱いを標榜しているところは大丈夫なようですが
一般的なクリーニング屋さんにお願いして
畳方が着物のそれではなく、衿に変な跡が付いてしまった・・・とか
絞りがビシッとアイロンで伸ばされて返ってきた・・・
クリーニングでは水洗い併用していないので、
綿物の汗汚れは落ちない・・・
なんてお話も聞いたことがあるので
不安であれば確認してから出すことをお勧めします。

いくつかのお店で見る限り
浴衣のクリーニングは大抵2000円前後が多いようです。

毎回出したり、手持ちのものを全部出すにはちょっとひるむけれど
シーズン終わりに気になるものだけ出すなら
お手頃に綺麗にしてくれる☆と思って出しています。

「浴衣は1枚しか持ってないし年に1回しか着ない。
2000円ならクリーニングに出した方が安全」
と思うならそれも正解です。

そこらへんはご自身の
「かけられる手間」と「お財布の余裕」
を鑑みて決めていくことをお勧めします。

普段の浴衣メンテナンス

ここからは普段私がやっている浴衣の洗濯等についてお話します。

おニューの浴衣をはじめて洗う時

最初に挙げた私の知人のように
元々持っていて何度か洗ったことのある浴衣の場合は
この工程は省いても問題ないかと思いますが、
新しく手に入れた浴衣を洗う時はやったほうが無難!と思うことがあります。

それは「色落ちの確認」です。

浴衣の中には
「思ったより色落ちするー!!!」
というものがあるからです。

私の経験上、色落ちが多いのはいわゆるアパレルブランドが出している
ミシン縫いの可愛い着物よりも
リサイクルやお下がりで見かけるような藍染っぽいものが多いように感じますが
一応念のため、最初は目立たないところを洗ってみて確認します。

浴衣に於いて目立たない場所・・・と考えて
私は着た時に隠れて見えなくなる部分(前面の右側足元あたり)
を少しだけ水に濡らして絞ってみます。
それが丈夫そうなら使う予定の洗剤で少しだけ洗ってゆすいでみる。

ちょっとした色落ちなら数回手洗いして色を出し切ってから洗いますし
自分の手に負えなそうなくらいの色落ちだと感じる場合は
状況を説明したうえでクリーニングに出します。

多くとも数回クリーニングに出せば色落ちもしなくなるので
その段階からは自宅で洗うことに切り替えることも可能です。

とは言え、私はそんなに色落ちが激しいものは
過去1度しか出会ったことはないのであまり多い話ではないと思います。

ネットに入れて洗う

上の工程を経て「自宅で洗おう」となったら
1番多いのは洗濯機で洗う方法。

帰宅してすぐ洗えるならそうしますし、
洗うのが翌日になりそうな日は1度汗を飛ばすべく干してから洗います。

洗う時のポイントは畳んだ状態でネットに入れて洗うということ。

畳んだ状態でネットに入れないと
洗濯機の中でばらけてしまって
折り目が崩れたり、シワが沢山入ったり・・・
といいことがないのでネットに入れるのは絶対に欠かせません。
(むしろこれを端折るとその後のアイロン等が面倒になるのでここだけは端折れません)

おススメなのは浴衣用のものかスラックス用の洗濯ネット
どちらも畳んだ状態をキープしたまま洗ってくれます。

ふたつの違いとしてはサイズと硬さ。
浴衣用のものの方がサイズが大きく
畳んだものが崩れないようになのか、素材も少し硬めです。

スラックス用のものは
本来スラックスを下からくるくると丸めて入れるものなので
素材も柔らかく浴衣用に比べれば少し小さめです。

私は初心者キモノスキーの頃浴衣用ネットの存在を知らず
スラックス用のものを買ったので今も使用していますが、
浴衣用のものの方が浴衣を洗うには楽です(当たり前ですがw)
とは言え、スラックス用を持ってる方や
そもそもそれが欲しい!なんて方はそちらでも問題なく使えるかと思います。

ちなみに私は浴衣用のネットは他の洗濯にも使用しています
リネンのワンピースなどシワが寄りやすい素材のものは
浴衣用ネットに畳んで入れて洗うと
洗濯シワが少なくて助かります。

 


※後述
こちら↓の洗濯ネットは畳みながら入れらるものだそうです。
畳んでから入れるよりシワも少なく済みそうで
個人的には「次に買うならこっちも試したい!」と感じます。

 

脱水は「弱め」

次のポイントは洗濯機のコースは
「脱水弱め」で行うということ。

何故なら布に水分が残っていた方が
その重みでシワが伸びてくれるからです。

人によっては水が滴るくらいほとんど脱水をせず、
そのまま干してシワを伸ばす!という方もいますが
私は浴衣単体で洗うのではなく
他のものとも一緒に洗っているので
全部びしょびしょに仕上がるのは避けたい・・・という気持ちと
びしょびしょの浴衣を干すのは結構しんどい・・・
と実践した時に感じたので
極力脱水はゆるくして仕上げる。
という今の方法に落ち着いています。

綿素材であれば、乾かす前の段階で含んでいる水分量に比例して
乾いた時にパリッと固く仕上がるので
パリッパリが好きなの!という方は
びしょびしょから干すのもアリかと思います。

干す時は

干すときは衣紋かけにかけて部屋干しをしています。

浴衣は他のお洋服に比べて丈が長い(マキシ丈のワンピより長い)ので
床に付かないように干せる環境が必要です。

私は竪型の突っ張り棒洗濯もの干しを使用していますが、
これの1番高い場所で干してちょうど床に付かないくらいです。
(知人の中にはお風呂場にある物干し(?)にかけて干しているという人もいます)

 

どうしても床に付いちゃう場所しかないよ!
という方は裾の部分を洗濯場バサミで挟んで干すのが
ある程度水分でシワも伸ばせるし(平置きだとシワが伸びにくい)いいかと思います。

使うハンガーはバスタオル用の大きなハンバーでもOKですが、
可能であれば衣紋かけで干すことをお勧めします。

何故なら衣紋かけなら袖部分もまっすぐ伸ばすことができて
シワが伸びやすくなるから。

私はアイロンをかけるのが面倒なので
いかにシワを伸ばしつつ乾かすか!!というところが大事なのです(笑)

物によっては浴衣そのものが軽く
水分の重さではシワが伸びにくい。。。というものもありますが
そういうものは袖や裾にクリップ等で重りを付けて伸ばします
このやり方は子供の頃祖母がやっているのを見て覚えたものです。

やり方は通常のダブルクリップに紐で重りを付けて(重りは何でもいいのです)
裾部分に止めるだけ。
重りはものすごく重い必要はないので
縛りやすい小ぶりなもので試してみてください。

アイロンをかけるのはちょっと難しい・・・・
な縮素材なんかで私は使用する手段です。

また、部屋干しにしているのはふたつ理由があります。

ひとつは日光は思っているよりも生地を傷めるから。
実際に外に干してみると結構色あせるのが早くなるな・・・と感じるので
私はできる限り部屋干しをしていますが
洗濯物は絶対にお日さまに当てたい!という方や
部屋干しする場所がない!!なんて方は
お外で干したってOKなのです。

もうひとつの部屋干しの理由は
浴衣は通常より長いので、風にあおられたときに網戸や壁について汚れてしまう・・・
というものです。

我が家のベランダは狭く、風が強い立地なので
長めの丈のものが風に煽られると
どこかに触れてしまって汚れることがあります。

せっかく洗ったのにまた洗わなければ・・・・
という事態を避けるために部屋干しを選んでいます。
洗濯物を干す場所は広々としてます!とか
我が家は基本的に無風・・・なんて方には必要ない情報ではありますが
我が家と同じような環境の方はここら辺も1度チェックしてみてください。

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アイロン

干し終わった浴衣はあまり私はアイロンをかけません
だからこそのズボラ式・・・ではありますが(笑)
水分が飛ぶ過程で結構シワは伸びてくれるからです。

それでもどうしても気になる!!
という場合だけサッとかけますが、
それは年に1回あるかないか・・・という感じです(笑)

手で洗う


(毎回手洗いするにはしょっちゅう着すぎているので・・・)

大抵の浴衣は私は洗濯機で洗います。
そのほうが楽だし、特に問題も感じていないので・・。

ただ、初心者キモノスキーの頃は
洗濯機ではダメなのでは・・・?
と思って手洗いもしていました。

洗濯機をメインで使うようになったのは
少しずつ
「これはイケそう?これも大丈夫?」
と試していって洗濯機でも問題なさそう!
と思えるようになったからです。

なので、これは私が現在日常的に実践している方法というよりも
過去の私のように「やっぱりちょっと洗濯機は怖いよー・・・」って方は
こんな感じで洗うと難しくないよ。
という感じで見てもらえたらと思います。

手で洗う時も洗濯機で洗う時と同じように
畳んだ状態のまま洗います。
畳んでいる状態が崩れて戻しにくくなるのは手洗いでも洗濯機でも同じです。
そして、目視確認したいのでネットに入れたりはしませんでした。

洗う時は洗面台に水を張って洗った方が
洗面器等に水を溜めるより楽!!と感じます。

何故なら何度もすすぐのに
洗面器等に溜めて洗おうと思ったら
何度もひっくり返して、溜めて・・・
を繰り返すのがしんどいからです(笑)
洗面台なら栓を抜くだけで水の交換ができますからね(笑)
(しかも浴衣を洗う前に洗面台も掃除するのでここも綺麗になって一石二鳥w)

洗う時は少なめの洗剤を水に溶いて押し洗いして
洗剤が残らないようにしっかり何度もすすぐ。。。。

パリッとしたのが好きな方はここでノリを効かせるそうですが、
私は柔らかく肌に添う感じが好みなのでノリは使用しません。
パリッとした方が好き☆という方は
すすいだ後にノリを効かせてみてください☆

脱水は洗濯機で「緩め」で。
干す時のルールも洗濯機の時と同じです。

自分で洗わないもの


(洗濯で伸びないしじら織のシワ。この子はこの後クリーニングに出しました)

大抵のものは自分で洗えます☆と思っていますが、
それでも自分ではやらない・・・と思っているものもあります。

それは自分で洗うには上に書いたものよりも手間がかかるものです。

それは例えば縮の浴衣に「洗濯→干す」で取りきれないシワができた時などです。
縮の浴衣はその性質上シワが伸びていればOKというわけではなく
アイロンをかけて伸ばす!ということはできません。
(せっかくの縮が伸びてしまうので)
そういう時はクリーニングに出して綺麗にしてもらいます。

また、現在私は持っていませんが同じ理由で
絞りの浴衣もその大きさやデザインによっては
自分で洗うのはちょっと大変そう・・・となるので
今後そういうものをお迎えした際は
呉服屋さんや悉皆屋さんにクリーニングした貰おうと思っています。

縮や絞りについては
通常の浴衣よりも少しクリーニング代もお高く設定されているところも多いので
出す際は確認して出してください。

それ以外では最初に述べた通り
くすみが気になってきたものや
今年いっぱい着たなー!!なんて浴衣は
シーズン終わりにプロにお任せして綺麗にしてもらったりします。

これらは「ホームクリーニングできない」ものではなく
「私の基準ではちょっと面倒なもの」です。

ひとそれぞれできるできないの基準は違いますが
「気軽にできること」は自分でやって
「その手間を億劫に感じるもの」は
お金を出して人にお任せするのが
楽しく楽に着物ライフを送るコツだと思っています。

なので、ここでお話した私の洗濯のやり方も
「面倒だな・・・だったら人にやってもらった方がいいな・・・」
と感じるならば無理にやる必要はないし、
「私は全部ホームメンテナンスしたい!」
と思うならば全部お家でやったっていいのです☆

 

まとめ

基本的に浴衣は洗えます。
ズボラで不器用な私の夏のルーティンは
普段は自分で洗濯!
夏の終わりに数枚だけクリーニングに出す!というものです。

普段の洗い方は

洗濯機で洗うなら
・畳んだ状態でネットに入れて洗う
・脱水は緩く
・干すときは衣紋かけにかけて部屋干し
・アイロンは基本的にかけない
手で洗うなら
・洗うのは洗面台が楽
・畳んだ状態で押し洗い
・脱水以降は洗濯機で洗う時と同じ

これ以上手間がかかりそうなものについては
プロにお任せします。

快適でらくちんな浴衣ライフに
少しでも参考になれば幸いです。

では、また次回。
じゃぃねー。

→参考記事「普段着物着た後どうしてる?ズボラなルーティンの現実」

 

 

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