何でもない日に着物を着よう!当たり前の生活に組み込む着物のススメ

雑談

ごきげんよう、普段着キモノスキーの椎名さん。です。

本日は「何でもない日に着物を着よう!当たり前の生活に組み込む着物のススメ」のお話です。

着物は特別な日のためのモノ?!

着物着たいけど、どこに着て行ったらいいの?
だってホラ、着物って結婚式とか成人式、卒業式なんかの式典、
あとは花火大会の浴衣くらいしか着て行くところないじゃん?
日常で着ているのはお茶やお花の先生やどこかのおかみと呼ばれるような人たちだけ・・・
って思っている方いませんか?

私自身もそう思っていました。
しかもその気持ちは着物を始める前だけでなく
着付を少しずつ覚えてきた初心者キモノスキーの頃も同じように思っていました。

着物に似合う場所に出かけよう。
着物で出かけても良さそうなところを探そう。
だって着物ってやっぱり特別でしょ?!と・・・。

その気持ちはそれで間違っていないと思います。
私自身、今や「着物でどこへでも!」ではありますが
着物は特別☆な気持ちもやっぱりあるのです。

けれど初心者キモノスキーの頃と違うのは
その「特別」が着物を着ることを遠ざけるようなものではなく
私の生活にワクワクを増やしてくれるスパイスという意味に変わったことです。

例えば、わざわざ「着物に似合いそうな場所」を探して出かける時は
行ったことのない場所を選んだりもするので
着物を着ることは行動範囲を広げるきっかけになしますし、
お気に入りの着物ででかけるオシャレな場所は私をご機嫌にさせてくれます。
なんとも幸せな「特別」です。

けれど、着物は特別な日しか着てはいけないものではありません。

今日は何の予定もないから着物を着ちゃダメだ・・・
今日のお出かけはただスーパーに行くだけだし・・・
今日はおでかけの予定もないし・・・
そうやって着物を着ることを諦めたりするのはちょっともったいないなと思うのです。

特に去年から今年にかけては
中々思うようにお出かけができない日々が続いています。
行く場所は仕事と近所だけ・・・なんて人も多いと思います。

イベントも少なく、おでかけもままならない日々ですが
だからこそ着物ライフのチャンスでもあるのです。

遠くにお出かけするのでなければ
着崩れてもすぐにお家に帰れますし、
ちょっとそこまで・・・で着ている間に着付は上達します。
どこにも行かなくたってお気に入りの格好なら楽しい気持ちになれたり
着ている間に着物特有の所作も身に付いたりするものです。

心置きなくお出かけする日を楽しみにしつつ
何でもない日の着物ライフ、やってみませんか?

本日は「着物でどこへでも!」な私が
何でもない日の普段着着物の心得と
実際の行動とコーデのお話をします。

特別な日じゃないから着物は着られない・・・
着物は着てみたいけれど・・・
最近は出かけるきっかけもないしなぁ・・・
なんて方に少しでも参考になれば幸いです。

→参考記事「【初心者向】着物でどこ行く?おすすめスポット3選!(全国で行けそう編)」

何でもない日の普段着着物

まず何でもない日の着物の心得・・・
と言いたいところですが
「心得」なんてものはありません(笑)

だって何でもない日の普段着なんですもの(笑)
お洋服がそうであるように特に心得ることなんてないのです。

それでも私が
着物で行く場所は選ばなきゃ!!という気持ちから
どこに行くのも着物でOK☆と気付いた時のことや
避けていたこと、コーデの仕方など
ここではそんなちょっとしたお話をします。

特別なことはしなくてOK


(特にどこに行く予定もない)

まず最初に
着物だからって特別な何かをする必要はない!
ということを声を大にして言います。

何かの式典やフォーマルな場でなくてもOKですし、
イベントがない日だってもちろんOKです。

また、着物を着ていてお声かけされるときは
結構な高確率で
「茶道をやってらっしゃるの?」
というようなことを聞かれますが
お茶やお花をやっていなくても普段から着物は着ていいのです☆

じゃぁどんな時なら着ていいの?
と問われれば「いつだってOKよ☆」という話ではあるのですが、
私がそう思うまでの道のりはこんな感じでした。

そもそも私が「着物でどこへでも!」になったのは
まず「着物をスムーズに着れるようになりたかったから」と思ったのがきっかけです。

着物はお洋服に比べて基本的には着るのに時間がかかります。
特に私はゆるっとしたワンピースを頭から被ったら終わり!
みたいなお洋服を好んで着ていたので、
それに比べれば着物は余計に時間も手間もかかる・・
という状態でした。

特別なおでかけの時だけ着物を着ようとすると
そんなにしょっちゅう特別な日はないので、着る頻度が低く
久しぶりにいざ着よう!と思ったら
「前回掴んだはずの着付のコツを忘れてしまった・・・」
ということがよく起きていました。

この調子だといつ「着物着れる」と言えるようになるのだろう・・・
と思ったので、早いところ着れるようになりたかった私は
「よし!ひとまず毎週着るように心がけよう☆」
と決めました。

とはいえ毎週特別な用事はありません。
じゃぁちょっとそこまで!って時も着よう。
すっぴんでもOK。
キメキメのコーデじゃなくてもOK。
着る機会が増えればいいんだもん。
というゆるーいハードルで着始めました。

これが私の普段着着物のスタートなんですが
この「着る頻度を上げる」というのはかなり着付の上達につながったように思います。
着る度に
「なんか今回はここが上手くいかない・・・」と思い
「次回はこうしてみよう」と改善していく。
その次に着てみたら
「この前気に入らなかった部分は解消されたけど
今度はこっちが気に入らない・・・じゃぁ次はこうしてみよう」
というトライアンドエラーが短いスパンでできるんですもの。

着付教室に行けばもしかしたらすぐに解決できたような問題かもしれませんが
着付教室に通っていない私にとっては
自分自身のトライアンドエラーが学びの場でした。

→参考記事「着付教室にいかなくても着物は着られる!その方法!!」

そしてそうやってちょこちょこ何でもない日に着物を着るようになって気付いたことがあります。
それは大抵のことは着物で大丈夫だし、普段着物は結構快適。
ということです。

当たり前ではありますが
そもそも着物は昔は日本人にとっての普段着だったはずなので
日常着として着る分には問題ないものなんですよね。

着物を着て過ごして
特段「ものすごく困った!!」ということは起きませんでした。

暑そうだな・・・と思っていた浴衣の袖は
直射日光から腕を守ってくれる上に風を起こしてくれてむしろ快適だったり、
窮屈そうだ・・・と思っていた帯周りは
慣れれば苦しくない着付にできる上に冷えから守ってくれます。
肌の弱い私にとっては天然素材でできている着物は優しかったですし、
「目立ってしまうかも・・・」と不安になっていましたが
そもそも他人なんてそんなに私に注目したりしません(笑)

だからこそ無理のない範囲で(これ大事)特別なことのない日も
着たいなら着てみましょ☆と思うのです。

そして着る度に
「こういう場合はこうしたほうがいいな・・・」
と学びつつ着物と仲良くなっていくのだと感じるのです。



面倒なことはしない

何でもない日に着物を着るには
特別なことはしなくてもOKというお話をしましたが
それでも私が初心者キモノスキーの頃に避けていたことはあります。

それは面倒くさそうなことです。

面倒くさそうなことの具体例は

・家事
・運転
・着替える系のイベント
・洋MIX

です。

家事については所作に慣れるまでは汚しそうだな・・と思ったから。
今はそれなりに所作も覚えたので
ちょっとしたお皿洗いや階段掃除くらいならやっちゃいます☆
避けていたのはあくまでも慣れるまでのお話です。

運転は今も私はしませんが、
車が生活の必需品!という方は乗っている方も多いなと感じます。
ただし一部の地域ではそもそも着物での運転を禁止しているエリアもあるそうなので
もし運転したいと思われる際はお住まいのエリアの条例を確認してください。
これについては日ごろ運転する人の中でも意見は分かれるように思います。

着替える系のイベント。。。は
例えばマッサージ店やジムなど
大きな鏡のなさそうな、人に迷惑をかけそうな場所は避けている・・・という感じです。

最後の洋MIXについては
そっちの方が楽!という方はもちろん洋MIXを気軽に楽しんでいただければと思いますが
意外に初心者の頃は洋MIXのハードルは高かった!
というキモノスキーは多いので
無理せず、自分の楽しめる範囲で☆という意味でここに入れました。

また、美容院や病院など
「ここって着物で行っていいの??」
と思うような場所は美容師さんや医師などに確認してからが無難です。

→参考記事「着物で美容院行ってもいい?カットやカラーで行くときに気を付けるポイント」

日常着物の選び方

特別なことはしなくてOK!
面倒そうなことは避けるが吉!
というのを踏まえて
ここからは私の何でもない日の着物の選び方と具体例のお話です。

普段着ですから、特にコーデのあり方に決まりはありません。
お好きなものをお好きなように着ればOKです。

私自身は、あまりにも華やかなものは選ばないことが多いように思います。

これは着物の格を気にしてルールを順守してるから!!
というわけではありません。

お洋服にも「これはなんだかちょっと高級なお洒落着」というのがあるように
着物にも「なんだか素敵なお出かけの時に着たいな」と思う着物や帯があります。
初心者キモノスキーの頃は
「これが小紋、これが訪問着、そしてこれが紬・・・」
なんて分かりませんでしたが
なんとなく華やかな着物は華やかな場所に着て行きたいなぁ・・・
なんて気持ちで選んでいました。

お洋服を選ぶときと同じ気持ちです。
今日の自分の気持ちにしっくりくるものを選びます。



お散歩

ひとつめの何でもない日の着物はお散歩です。

→参考記事「初心者にこそおススメできる着物でひとり散歩☆」

お散歩は草履や下駄で歩くことに慣れることができますし
近所を歩くだけなら着崩れたってすぐにお家に帰って脱ぐことができます。

短時間可愛い着物でご近所を歩くだけでも結構楽しいものです。

今は暑いので熱中症に気を付けて
暑さ対策をしっかりしてお出かけください☆

写真の日のお散歩コーデは
新しくお迎えした着物を着たい!!
というだけのコーデです(笑)

初めての素材に袖を通す時や新しい履物をおろす時など
ちょっと試しに着て動いてみたいなぁ
なんて時にはお散歩着物は最適です☆

買い物

(私なりのフネさん・・・(笑))

ふたつめの何でもない日の着物はお買い物です。

この場合のお買い物とは殊更にお洒落な何かを買いに行く・・・
とかではなく通常のスーパーやドラッグストアへの買い物のことです。

写真のコーデは初めて近所のスーパーにお買い物に行った時のものですが、
この時のテーマは
「私なりのサザエさんちのフネさん」です(笑)

このコーデでエコバッグからネギが覗いていたら
こなれて見えそうなのでは・・・☆
と期待して仕上げました(笑)

ちょっとしたテーマを持ってコーデを組むと
コーデもしやすいし、
割と楽しいのでお勧めです☆

 

本屋さんや図書館


(この着物はよく見ると本の柄なのです☆)

私は普段よく本を読むので
本屋さんや図書館に行くのはとっても日常です。
人によってはよく行く場所は違うと思いますので
「私だったら〇〇だなー」なんて思って想像してください。

本屋さんに行くときにこだわっていることは基本的にはひとつだけです。
それは帯結びをペタンコ・もしくはお太鼓にしておくことです。

本屋さんや図書館の本棚の間は意外に狭く
ボリュームのある帯結びは人の邪魔になることがあるからです。

着ている側としてはちょっとくらい当たっても大丈夫。と思っても
普段着物を着ていない人からしたら
「当たりそうだな・・・」
と思って面倒さを感じさせてしまうかもしれないと思うからです。

これは雑貨屋さんやレコードショップなどでも同じことが言えるかもしれません。

コーデについては本のモチーフの帯留を使ったり
その日に買いに行こうと思っている本の種類に寄せてみたり・・・
ということもできます。

写真の着物は本の柄で、
大きな本屋さんに行くときなんかにも着ます。

→参考記事「銘仙で本を買いに行く!寒い日のロックコーデ!」

ひとりカフェ

お次の何でもない日の着物はひとりカフェです。

大人数での飲食は中々難しい今日この頃ですが
ひとりでちょっとコーヒーを飲みに・・・
なんていうのもいいお時間です。

和カフェを選んで行ってもいいけれど、
近所の喫茶店も結構いいものです。

行くお店はできればスツールではなく
椅子に座れるお店の方が着崩れの可能性が下がります。

私はお散歩ついでにちょっとお茶して帰ろう。
なんてこともあります。

 

オンライン飲み会


(派手派手もOK)

最後の何でもない日の着物はオンライン飲み会です。

去年くらいからオンラインでのお仕事とともに一般化して
結構経験した人も多いのでは・・?と思います。

これは家の中にいるものの
人と会うイベントに近いものがあるので
「この人に会うならこんなコーデかなー☆」
なんて楽しく考えているうちに随分派手なコーデになる・・・
なんてこともあります(笑)

何も相手も着物でなくちゃダメ!
ってことはありません。

私は着物を着ない友だちとのオンラインお茶会でも
結構着物で参加します。
ウーバーイーツを頼んで外食気分を高めたりして(笑)

気を付けるのは家の中にいる安心感と
友人と楽しくしゃべっているテンションで
食べ物や飲み物を零さないようにすることです(笑)

普段食べている食卓と違うところで飲み食いすると
結構零しやすかったりするので
着物を汚さないようにそこは気を使っています。

まとめ

着物は特別な日だけのもの!っていうのはもったいない!
着たいなーって思った日が吉日!
何でもない日にも着物を着ましょう☆

着物でどこへでも!な私の思う
何でもない日の着物の心得は

・特別なことはしなくてOK!
・でも面倒なことは避けよう

の2点です。

コーデのルールは特になし!

着物を着る何でもない日のお勧めは

・お散歩
・買い物
・本屋さんや図書館
・ひとりカフェ
・オンライン飲み会

です。

お気に入りの浴衣や着物を着れば気分が上がったり、
着る回数が増えれば着付けも上達したりするものです。

何でもない日だってハッピーな着物ライフになりますように☆

では、また次回。
じゃぃねー。

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