胃弱の私が教える!苦しくない着付のコツ

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「胃弱の私が教える!苦しくない着付のコツ」のお話です。

胃弱です

着物のイメージのひとつ「苦しい」
その印象はやっぱり成人式や卒業式、結婚式などで
人に着せてもらったことがある時の思い出によるものも大きいと思います。

自分で着られるようになると
この「苦しい!」は結構解消されます。

自分で着付けるので匙加減は自分次第。
苦しくないようにできるものなんですよね。

なんというか・・・
人にくすぐられるとくすぐったいのに
自分でこちょこちょしてもくすぐったくはないように
自分のさじ加減というのは絶妙なものなのです。

更に人が着付けてくれるものは
着崩れないように!としっかり着付してくれますが
自分で着られるということは
着崩れも大体直せるということです。
多少緩めに着付しても大丈夫です。

その上で!その上でなんですが・・・
私は胃が弱いです。

帯はどうしても胃の上に重なっているので
胃が痛いなーっていうときはそれでも苦しいことがあったんですよね。

もちろん、本当に胃が痛いときは
病院に行くなり薬を飲むなり対処は必要です。
でも、それとは別に
やっぱり着物は着たいし、
そもそもギューギューに締め付けない着付は覚えたいんだよねー。
と思って試行錯誤した着付の方法を本日はお届けします。

胃が痛くなくても私は昔からお洋服を着るときもゆるーい服が好きで
ワンピースやオーバーサイズのものが好き。
というタイプだったので着物のラインは崩さず
その中でも少しでもゆったり着たかったのです。

私と同じように胃が弱い方から
ちょっとでもおなかの部分をゆったり着たい!
という方の参考になれば幸です。

基本的に気を付けるところ

気を付けるのは
とにかく胃を締め付けない!ということ。

紐を1本結んだ時も
からだの作りの都合上
どうしても背中よりおなか側に食い込みやすくなります。

それは苦しい・・・・。
というわけでできる限りおなかに負担がかからないように気を付けます。

着付に使うのは
半襦袢、東スカート(もしくはステテコ)
コーリンベルト2本、伊達締2本(1本の時もあります)
そして腰ひも1本。

これで着付けていきます。


(とにかくこの周りを締め付けない!)

どうやって着る?

ここからは実際にどう着ているのかを解説します。

まずはタオルを巻きつけるような補正はしません
何故ならその分紐も必要になって押さえつけが増えるから。

でもちょっとだけ補正っぽいことはします。
それはこの後のやり方に書いてあります。

東スカートを履きます

まずは東スカートを履きます
できれば腰履きになる程低い位置で結びます。

裾除けでも構わないのですが、
東スカートの方が縛るための紐が幅が広い場合が多いので
東スカートの方が個人的にはお勧めです。

東スカートに出会う前は
ステテコを使用していましたが
こちらも胃に負担はかからないのでお勧めです。

→関連記事「長襦袢だけじゃない!普段着物の下に着るものアレコレ」

 

 

半襦袢を着る

次に半襦袢を着るのですが
この時腰紐は使わずコーリンベルトで衿元を決めます。

ここで腰ひもを使う人が多いのですが、
先ほども書いた通り
紐だとどうしても前側に食い込んでしまうんですよね。

その点、コーリンベルトなら
前は開いていて、後ろ側だけゴムベルトが通っている状態になります。


(前側に紐はないです)

次にこの半襦袢の衿元がズレないように伊達締をするのですが、
その際、締める位置はここ(胸の下側に被る位置)です。


(半衿を留めているのは安全ピンですね(笑))

これなら胃を締め付けることもなく
衿元をしっかりキープできます。

しかもこの位置なら胸を潰すことができて
補正にもなるのです。

胃弱の私としては
おなか周りにタオルを巻きつける補正もあまりしたくないので
この伊達締を胸の下の方で結ぶ
というやり方を知ったときは目からうろこでした。

ちなみにこのやり方を知ったのは
「帯結ばない帯結び」の中にある着付パートの部分です。

→関連記事「「帯結ばない帯結び ayaayaさん著」レビュー」

この着方は半襦袢の方がお勧めです。
上の方で留めるので
長襦袢だとどうしても下の方がばらけてしまいがちになるのですよね。
(セパレートになっていればいいいので、
二部式長襦袢でもいいと思います)

 

 

着物を着る

着物を着るときに唯一の腰紐を使います。
その時もできれば短めの着物を選んで
腰紐を下の方で結ぶようにおはしょりを作ると更に楽です。

とはいえ、着たい着物を選ぶので
ここについてはできれば・・・という程度ですが。

衿元を決めるのは半襦袢の時と同じコーリンベルト。
前側に紐が出てこないようにします。

伊達締は半襦袢の時のように上の方に結ぶと
帯からはみ出してしまうので
この時は普通に帯で隠れる位置に結びます。

この段階で伊達締、腰紐、伊達締と
3本使っていますが、その結び目は同じ位置にならないようにします。

基本的に1本目の伊達締と2本目の伊達締は
結ぶ高さが違うので同じ場所を抑えることはないと思いますが
腰紐と2本目の伊達締は着物の丈によっては重なります。

その時、結び目が同じ位置だと痛くなる可能性があるので
腰紐を右側で結んだなら伊達締は左側に結び目が来るように・・・
とすると1か所に負荷がかかることがなく楽です。

帯板はまわりっこを使う

基本的に帯板は体の前部分だけの造りになっていますが
まわりっこは体をぐるりと囲むようにできています。

これは商品名の通り
本題は前で結んだ帯をスムーズに後ろに回すためのものですが、
前部分だけの帯板よりこちらの方が締め付けは少ないです。

マジックテープで留めるので
多少ゆったりセットすることができるからですが、
これがその上から締める帯の締め付けを軽減してくれて
前板のみの帯板より更に楽に感じます。
(ただし、夏場は蒸れるのでお勧めしません)

着物の素材にも寄りますが
あまり滑らないタイプの着物なら
伊達締は省略してコーリンベルトと回りっこだけで
衿元を固定することもあります。

ぐるりと囲む分、補正にもなってお勧めです。

 

 

帯を結ぶときは笑う

最後に帯を結ぶときですが、
通常の帯結びでいわれるように
帯の上側を緩く、下側をキチっと締めれば
楽ですし、着崩れしません。

この上側は緩く、下側はキチっと
というのが中々コツを掴めず難しく、
色々試行錯誤しました。

下側だけを持って締めたり、
お腹いっぱいの時に着付をしてみたり、
上側にタオルを挟んで着てみたり・・・

そうして色々試して1番ちょうどよく締められた小技は

声を出して笑いながら締める!
です。

メカニズムは不明なのですが、
笑うと腹式呼吸になるからちょうどいい感じに緩むのか、
声を出して笑いながら帯の下側を意識して締めると苦しくなりません。

ひとりで笑いながら帯を締める様は
結構ホラーですが(笑)
何故かちょうどいい締め具合になるので
騙されたと思って試してみてください(笑)

まとめ


(補正せずとも上記の着付でこれくらいストンとなります)

胃が苦しくならない着付の手順は

・東スカートを履きます
・半襦袢を着る
・着物を着る
・帯板はまわりっこを使う
・帯を結ぶときは笑う

ちょっとでも使える小技があれば幸いです。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました