着物を着るのはおしとやかな大和撫子か?

雑談

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「着物を着るのはおしとやかな大和撫子か?」というお話です。

時々言われます

着物を着ていると時折
「いいねぇ!大和撫子!おしとやかで!!」
と言われることがあります。

このイメージ持っている人いませんか?
そして、そのイメージを持っているゆえに
「私はおしとやかじゃないから着れない・・・」
と思っている人、いませんか?

そんな方にお伝えしたい。

そんなことないよ?(笑)

おしとやかじゃなくたって
大和撫子じゃなくたって
着物は楽しめるよ?

むしろ私は大和撫子から離れた気がするよ(笑)

今日はそんなお話です。

ちなみに大和撫子とは
「態度や表情が穏やかで、容姿端麗、清楚で言葉使いが美しく、男性を立てるような女性を指す」
そうです。(出典:Wikipedia)

実は私もそう思っていました


(私の思い描く大和撫子っぽいコーデはこちらです)

私が着物を着るようになるずーっとずーっと前のお話です。

ある日、テレビを見ていたら女形の役者さんが出ていらして
「どうしてそんなに妖艶に美しく
女性より女性らしく振舞えるのか?」
と問われておりまして。

その方の答えが
「着物を着ている時にできないことはやらないんです。
 帯が崩れるから背もたれには寄りかからない。
 裾が乱れるから足は開かない。
 小股で歩くことになるし、袖を汚さないように動きがコンパクトになる」
というような内容でした。

それを聞いた私は
「ほー、なるほど。それはなんだか分かる。
しかしつまりは着物を着るならおしとやかな振る舞いでないと無理なんだな」
と思ったものです。

そして同時に
「着物には興味あるけど私はおしとやかな振る舞いはできないから、
 向いてないんだな・・・」
とも思ったものです。

着物を着たい。
と思った時、ちょっとした心のハードルになった言葉ではありました。

普段着物を着るようになって思うこと

今現在の私は普段着物を着ています。
そして思うのは

着物着たくらいで私は変わらないよね(笑)

です。

確かに上記の役者さんが仰ったように
帯や裾や袖を気にした振る舞いはします。
お洋服でもロングスカートを着れば階段で裾を持ち上げるでしょうし
ドルマンスリーブなら袖を気にしますよね。
それと同じです。

でも当たり前ですが中身までは変わらないのですよ。

着物を着た大和撫子がいるとしたら
多分その方は洋服の時もそういう方です。

むしろ私はそこから離れた気がします


(大和撫子は多分浴衣でキャンプなんかしない・・・)

大和撫子の説明文(出典:Wikipedia)にもあるように
私にも「男性を立てるような女性」のイメージがありました。

男性というか、むしろ我を出さず人を優先させるというようなイメージです。

でも私自身は着物を着るようになってからの方が
我を出すようになった気がします。

現在の日本の大多数が着ている洋服ではなく
民族衣装とはいえあまり着ている人のいない着物をわざわざ選んでいるのです。
それはやっぱり「我」だよね。と思います。

そして自分の好きなものを自分で選んでいるという自負は
なんだか私を強くしてくれました。

具体的に言うと、前は
「それ変じゃない?」
と人に言われたとき、前は
「あぁ、これ、変なのか。やめた方がいいのかな」
と思っていました。

でも着物を着るようになってからは
「それ、変じゃない?」
と言われたら
「そっか、あなたの好みじゃないんだね。
 でも私はこれが好きなんだ」
という気持ちになれるようになりました。

我を出す。
というよりも
我でいられる。
という感じでしょうか。

殊更にへりくだらない。
人の意見に振り回されて自分の好きなものを否定しない。
という感じです。

そして自分が好きなものを選んでいる自負があるので
相手のことも(心の中でさえ)否定しなくなりました。
もちろん好みじゃないものもありますが
自分の好みじゃないということが
相手を否定する理由にはならないという当たり前のことに馴染めたのですよね。

これは着物が私にもたらしてくれた素敵な一面です。


(大体どこでも着物)

行動の部分はと言うと

気持ちの部分では誰かを立てるという感じではありませんが、
行動については上記の役者さんの仰っていた通りです。

確かに大股で歩くことは物理的に難しいですし、
テーブルの奥にあるお醤油を取るときは袖に気を付けます。
その着物を守るための仕草は確かに綺麗です。
(自分がやっているのは見えませんから人の仕草を見て綺麗だなと思うのですが)

そして着物を着ている頻度が高いと
お洋服でいるときも「着物っぽい所作」をしてしまうこともよくあります。
これはおしとやかかどうかというよりも癖のようなものですね。

もしそれが他人の目に美しく映るのだとしたら
ラッキーだなと思います(笑)

他人の期待する「らしい」に振り回されないで

これは着物に限らず
「〇〇をやっている人はこういう性格だ」
というステレオタイプは結構どこにでも存在しています。

でもそんなステレオタイプに惑わされないで
自分のしたいことにはチャレンジしていって欲しいなと思います。

貴方は貴方のままで、私は私のままで
好きなものを楽しみましょうよ☆

少しでも背中を押したくて書きました。

また、次回。
じゃいねー。

 

 

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