着物で旅行できますか?パターンと気を付けるポイント

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「着物で旅行できますか?パターンと気を付けるポイント」のお話です。

着物で旅行ってできる?

旅先で着物を着たい!
と思ったことありませんか?

京都や金沢などの古都に行くなら景色に合いそう。
旅先を可愛い格好で歩きたい☆
そもそも折角のお休みなら着物着たい!

そう思うのはきっと自然な流れです。
でも・・・

移動中の着物は苦しくないかな?
知らない街だと気候や街の具合も分からないから大変かな?
荷物、めちゃめちゃ増えて大変かな?
と不安になることもたくさんありますよね。

その不安はすべて過去の私が持っていたものです。

そして今の私は着物で旅行しています。
国内も、海外も経験済みです☆

個人的には観光地は整備されているところが多いのでむしろお勧めですし、
近所の人にはあまり着物姿を見られたくない・・・
と思っている人も旅先なら着られるのでは?
と思います☆

→関連記事「【初心者向】着物でどこ行く?おすすめスポット3選!(全国で行けそう編)」

最近は旅行も難しくなっていますが、
だからこそ次に旅行に行けるときに備えて
妄想してみてください(笑)

着物旅行のパターン


(最初の着物旅行は伊勢神宮でした)

現地で少しだけ着るパターン

私が最初にしたのはこのパターンの着物旅行。
移動はお洋服にして
現地のホテルに到着してから着替えました。

このパターンはハードルが低く、
初めての着物旅行や、移動時間がとても長い場合、
出張だけどプライベート時間は着物を着たい!なんて時にお勧めです。
(個人的には夜行で移動するときもこのパターンにしたい)

このパターンのいい所は移動中が楽なところと
初心者キモノスキーもチャレンジしやすいところです。

移動中をお洋服にしていれば
ひとまずはお洋服のためのものは持っていますから
もし旅行中に「やっぱり着物しんどいかも・・・」となっても
着替えてしまえばいいのです。

ちなみに私は移動中になる時は机に突っ伏して眠ってしまうので
その場合は帯の締め付けがない方が楽です。
もし私と同じような眠り方をする方は
移動はお洋服の方が楽かと思います。

この少しだけ着るパターンの時に使えるのが
旅行用の畳紙。
1コーデ分の着物・帯・小物まできちっと収納できて
普段畳んでいる時とほぼ形を変えず持ち運びできます。
もちろんなくても全然大丈夫ですが、あると便利な逸品です。

→携帯用畳紙

1か所だけ洋服パターン

観光に行った先のアトラクションがお洋服でないとダメな場合はこちらですね。
例えば温泉旅行のついでにラフティングしてみたい!
と思ったら着物では難しいですからね。

そんな時は着物もラフティングも諦めず、
着物を着て行って、洋服に着替えます(笑)

ラフティングは極端かも知れませんが
自然豊かなエリアに行こうとしたら
道が悪いこともよくある話です。

洋MIXスタイルにして足元をスニーカーにする・・・。
というのも悪路をずんずん歩くにはいいと思います。

先日行った松本旅行では美しの森という山の頂上に泊まりましたが、
気温が低かったのにプラスして
悪路とは言わないまでも少し凸凹したところを歩きました
(山なので当然で、むしろとても整備されている道ですが
草履で歩くのは向いていませんでした)
移動中の草履と頂上を散策するための靴を持参したのは正解だったと思います。


(標高2034m 髪の舞い方が風の強さを表しています(笑)足元はスニーカーです)

全編通して着物パターン

最初から最後まで着物で過ごすパターンですね。

上の2つと違うのは忘れ物をしにくいところ。
多少忘れ物をしても最初に着て行っていますから
代替品があることも多く、そこらへんは楽ちんです。

ただ、可愛い着物は毎日色んなパターンが着たくなるので
「毎日違うコーデをしたいわ☆」
と思うと際限なく荷物が増えます(笑)

着回しを真剣に考えて(笑)
厳選したコーデで行きましょう。
道中の荷物の重さは結構しんどいですし、
行きの荷物をパンパンに詰めると
お土産が入る余地がなくなってしまいます(笑)

私がよく使うのはリバーシブルの半幅帯です。
これなら1本で2種類のコーデに使えます。


(同じ着物に同じ帯ですがリバーシブル帯は表情を変えてくれます)

→関連記事「着物一枚、帯三本と言うけれど、実際のところどう?」

それから羽織だけ、着物だけ変えるパターンもかなり表情が変わるので
特に荷物の多くなりがちな冬場はどちらかを変えるのもおススメです。

レンタルするパターン

観光地や古都と呼ばれるような街なら結構ある着物レンタルショップを利用するパターンですね。
ヘアセットもやってくれるし、
小物は貸してくれるし、
着付もしっかりしてくれる。
至れり尽くせりです。

自分で着られるようになったら頼まなくてもいいのでは・・・?
とも思いますが、レンタルだからこそ
普段自分が選ばないコーデにチャレンジできたり
プロの方の着付から学ぶところがあったりとそれもたまには面白いです。

そしてレンタルをわざわざ書いたのにはもうひとつ。
恋人や友だちと一緒に着るのもおススメなのです!

恋人と一緒に着物着たいなー・・・と思っていても
一緒に着てくれない・・・と思っている人も
旅先なら一緒に着てくれるパターンもあるので、
ちょっと提案してみてはいかがでしょう。


私は着物を着るようになる前に1度、
自分で着物を着られるようになってから1度レンタル着物しましたが、
自分で持っていかなくていい分荷物は軽いですし、
ヘアセットまで含めても短時間で仕上げてくれるのはありがたいです。

私は利用したことがないのですが、
最近は宿泊しているホテルまで着物を宅配でレンタルできるサービスもあるそうなので、
いつかはそれも使ってみたいなと目論んでいます(笑)

着物旅行、全体を通して気を付けるポイント

ではここからは気を付けるポイントです。

行く場所の気候は調べよう

これは着物に限らず旅行なら皆さん調べると思いますが、
必ず調べましょう。

私は先日長野の美しの原高原に行ってきましたが
めっちゃ寒かったです(笑)

気候を調べていたので、きちんと準備して問題なく過ごせましたが
何も考えず住んでいるエリアの気候に最適な衣装で行っていたとしたら・・・
想像するだけで凍えます・・・。

逆にもっと暑いエリア(例えば常夏の島)に行くとなったら
袷を着て出発するけれど、カバンの中は浴衣・・・。
ということもあり得るわけです。

気温だけでなくチェックするのは降水確率。
こっちは快晴だけど、到着したら土砂降り!
なんてこともあり得ます。
その場合は正絹は避けたいですよね。

上着は必要?
防寒のグッズや下着は必要?
絹を着て行っても濡れない?
暑いなら扇子は必要?

気温や天気をチェックしながら妄想します。

忘れ物には気を付けよう

うっかり忘れたメイク落とし、
結婚式に参列するための旅行なのに入れ忘れたストッキング、
行った先が寒くて買い足したニット帽。。。
私は洋服で旅行していたころは
「まぁ忘れ物したら現地で買えばいいか」
と思って荷造りをすることが多々ありました

基本的には今も忘れても買えばいいかと思っています。
けれど旅行先で着物を着たい!となると忘れ物はあまりしたくありません

何故ならば他のものに比べて手に入りにくいから。

私は仕事帰りに友人宅に洋服で止まりに行き、
翌日着物を着る予定だったのに
荷物を開けたら衿芯も帯板もない・・・。
というミスをしたことがあります。

最初から最後まで着物を着て過ごすのであれば
下着や小物なども忘れにくいのですが、
現地で着替えるタイプの旅行は忘れ物をしがち
しかも初心者の頃なら代替品も思いつかず
着物を着ること自体諦めてしまう・・・ということにもなりかねません。

上記の衿芯と帯板を忘れた時は
友人宅にあったボール紙をカットして代用しました(笑)

忘れ物を防止するコツは着付の手順を思い返しながら用意すること。
チェックリストを作成すれば完璧ですが、
ズボラな私はいつも手順を思い出しながら用意しています(笑)

中でも忘れがちなのは着物用クリップ
これは着付の時にとても役に立つのですが結構忘れます(笑)
いつもと違う環境で着付けるときは特に
「ここ、押さえていたいな・・・」
と思う時があるので、是非に忘れずに持っていきたいものです(笑)

かばんはスーツケースが便利


(お気に入りの緑のスーツケース。着物旅行を始めてから買った大き目サイズです)

荷物を入れるかばんはスーツケースが便利です。

コロコロ転がすタイプじゃないかばんも使うことはできますが、
肩から掛けるとどうしても着崩れてしまうのですよね。
しかも、着物用の荷物はそれなりにかさばるし絹は結構重いです。

お洋服の時の旅行に持っていくサイズよりひとまわり大きい物が
シワになりにくく、安心してパッキングできます。

帯結びはペタンコがおススメ

旅行に行くと結構移動するので
帯結びはペタンコがお勧めです。

新幹線、飛行機、電車、バス・・・
普段の生活なら
「ちょっと乗るだけなら立っていても平気」
とふわふわ可愛い帯結びにすることも楽しいのですが
旅行中はとかく移動したり歩いたりが増えます。

歩き疲れた後の移動中のバスの中で
ふっと背もたれに身体を預けたくなることも・・・。

そんな時、崩れやすい帯結びだと躊躇ってしまいますよね。
なので私のお勧めは名古屋帯ならお太鼓、
半幅帯ならカルタ結びや貝ノ口などのペタンコ結びです。

ホテルには全身鏡がないこともある


(初めて全身鏡なしで着付けた時の写真。結構何とかなります)

泊まる場所にも寄りますが、
結構全身鏡のないホテルは存在します
しかもホテルの情報をネットで見ても書いていないことも多いのですよね。

問い合わせれば教えてくれるでしょうが、
いちいちそんなことしたくない・・・。
ということもありますよね。(私はいつもそう思ってますが(笑))

これについては、もう運と慣れです(笑)

身も蓋もないですが、仕方ないのです。

ただ、これについては
ある程度着慣れているならばあまり問題はないかと思います。

普段出かけている時もお手洗いで着崩れを直したりしますよね?
その時の感覚は大いに役に立ちます。
気を付けるのは丈の長さだけで、
あとは結構ホテルにある上半身しか映らない鏡でもなんとかなるものです。

防水について

持っていく着物に寄るかもしれませんが
私は結構防水も気にしています。

基本的に着物は絹であるということもありますが、
飛行機で移動したときなど預けたスーツケースの環境は分からないので
結露等のことも考えると少しばかりカバーしておきたい。。。
と思います。

私が使っているのは登山用品の防水スタッフバッグ。

サイズは各種ありますが、
着物はなるべく大きいものに入れてしっかり空気を抜いて収納しています。
ゴミ袋でも代用できますが、
ビニールのようにガシャガシャ音がしないので
人がいる場所や同行者がまだ眠っている早朝の準備でもうるさくない所がお気に入りです。

この防水スタッフバッグは別に着物用というわけでもなく、
我が家では普段は防災用品として置いてあります。
水から布類を守りたいときにはかなり使えると思っています。


(小物の持ち運びに付録を使うことも・・・)

→関連記事「おススメ雑誌「KIMONOanne. Vol.2」レビュー」

まとめ

着物で旅行パターンは

・現地で少しだけ着るパターン
・1か所だけ洋服パターン
・全編通して着物パターン
・レンタルするパターン

気を付けるポイントは

・行く場所の気候は調べて
・忘れ物に気を付けよう
・かばんはできればスーツケースが着崩れしなくておススメ
・帯結びはペタンコで
・ホテルには全身鏡がないこともあるよ

色々書きましたがやってみれば何とかなるものです。
できそうなプランから是非やってみてください☆

快適で楽しい着物旅を☆

では、また次回。
じゃいねー。

 

 

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