着物ライフを挫折しないために私がやったこと

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「着物ライフを挫折しないために私がやったこと」のお話です。

今年こそ!?


(今年の初詣コーデ)

あけましておめでとうございます。
今年が皆様にとって素敵な年でありますように☆

さて、年明けと言えば今年の目標を立てた方もいらっしゃるでしょうか。
「今年こそ!着物を着れるようになりたい!!」
「もっと上手く着られるようになりたい!!」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも・・・去年もその前も挫折したしなぁ・・・。
って方もいらっしゃるのでは・・・?
何を隠そう(いえ、隠してませんが)私自身着物ライフは一度挫折しています

その時の私は
「ひとまず浴衣の着方は覚えたけど、
次のおでかけはお洋服で行くしなぁ・・・・。」
「久しぶりに着ようと思ったけど、着付も忘れちゃったし、
また着付を調べるところからっていうのも時間かかるしなぁ・・。」
そんなふうに着物から遠ざかっていきました。

でも今回は挫折していません。
正確にカウントを始めたのは去年ですが、
2年連続で年間100回以上着物を着て過ごしています。

前回も今回も着付教室には通っていないので
「この日は確実に着る」という日があるわけではありません。
(強制的に着るイベントが続発すると習慣は付きやすいですからね)

じゃぁ前回の挫折したときの着物ライフチャレンジと
今回の挫折していない着物ライフチャレンジ。
何が違ったのだろう。
と思い返してみると、意外に違った点が結構ありました。

本日はそれをお伝えいたします☆
「いやー・・着物・・・着てみたいんだけどねぇ・・」
「今年こそ着物着れるようになりたいけど続かないんだよねぇ・・・」
そんな方の参考になれば幸いです。

着物ライフを継続するために私がやったこと

周りの人に「着物着るよー!」って宣言した

着物に限らずダイエットなんかでも言われることですが宣言するのは大事でした。
私は仲のいい人、身近な人に
「着物を普段着にしたいと思ってるんだよねー」
と口に出して言いました。

人に「着物着たいと思っている人」として認識してもらうんですね。

これは「既存のお友だちと着物で出かけようと思った時に私がやったこと」でも書きましたが
相手の反応を見るのにも最適です。
もちろん否定的な人もいるでしょうが、
その場合はその人の前ではまず着物を着なければ良いのです。
肯定的な反応をしてくれる人と一緒に出掛ける時に着ればいいし、
何度も着物を着ているうちに周りの反応は気にならなくなったり
そもそも「着物の人」としての印象が強くなったりで受け入れられるようになったりします。

→関連記事「着物が私に与えたものとこのブログを始めた理由」

最初に着物チャレンジをした時は私はこの「人に言う」という行為をしていませんでした。
なので、ある日浴衣を着て歩いていたら
「なんで今日浴衣なの?」
とめちゃめちゃ聞かれました(笑)

でも宣言してから着て行った時は
「お、やっぱり今日着物で来たね☆」
とスムーズに受け入れてもらえました。

着物を着るのは自分の意志ひとつでできます。
でも一緒にいる人がそれを受け入れてくれると
ハードルはグッと下がります。

そしてそのハードルを下げるためには
「一声かける」のがとても有効。

「着物をワードローブに入れたいんだよねー」
「普段着物に挑戦したいんだよねー」
どんな一言でも大丈夫。
まずは声に出して伝えてみて周りの人が受け入れる土壌を作っていくのが大事です。

そして着るようになった後に
「なんで着物なの?」と聞かれたときは
「普段着にしたくて」とか「普段着です」と答えるようにしました。
そうすると周りは「着物の人」としての認識をしてくれるようになったように思います。


(着物着たいと宣言し始めた頃)

低めのハードル設定をする

どんな目標でもそうですが、最初から高いハードルを設定すると上手くいきません
「私、今年は貯金するわ!節約に目覚めるわ!1日100円で暮らす!!」
と聞けば「いや、それは無理でしょ」となるように
目標設定はきつすぎず緩すぎないのが大事です。

過去の私の失敗例で言うと
週休2日の仕事なのに
「週2日(つまり全ての休日)で着物を着れば上達するはず!!」
と思ったんですよね。

今考えればわかります。
家の掃除をするのに初心者が着物を着てやるのはちょっと向いていないし
仕事が立て込んでいる時期は1日寝巻でゴロゴロする日も大事だし
ある程度着物に慣れ親しんでいれば簡単な
「着物で焼肉」や「着物でライブ」も
初心者の頃はやっていいかどうかも悩ましくてやりにくいものです。

そして完璧主義を発揮して
「あぁ、今日の休日にも着れなかった、私はダメだ・・・」
ってなっちゃったんですよね。

目標はゆるく、しかし緩すぎず!!
自分の生活に心地よく馴染めるくらいで設定することが大事です。

私が2度目の着物チャレンジを始めた時の設定は
「前回の着付を覚えているくらい間を開けず着れたらいいなー」
「お出かけの時は着たいなー」
という感じでした。

お出かけの時と言ってもお散歩だけという日もありましたし、
近所のスーパーに行くだけという日もあります。

そして「映画に行きたいな」と思ったらググって
「どういうスタイルなら映画でも大丈夫か」とかも調べます。
映画なら帯結びの厚さが座席に座った時に身体を前のめりにさせてしまうので
後ろの人に迷惑をかけるらしい。。。
でも帯がペタンコ結びなら大丈夫そう・・・。
その都度学んで自分の行動範囲を広げていきました。

そうして行動範囲を広げて行けば
「着物で焼肉」も「着物でライブ」もどんどん行けるようになります

まず最初のハードルは低く!
すこーしずつ行動範囲を広げて「できることを増やしていく」
のが大事です。

→関連記事「【初心者向】着物でどこ行く?おすすめスポット3選!(全国で行けそう編)」

着付のトライアンドエラーを繰り返す


(何年か前の初詣の時。おはしょりがダブダブなのです)

最初から完璧な気姿☆
というのはまず無理です(笑)
今も私はトライアンドエラーを繰り返しています。

もちろん、着付の本や動画を見ればコツやハウツーは知ることができますが
人それぞれ体型も理想の着姿も違いますし、
私のようにリサイクル着物を愛用する人にとっては
毎回違うサイズの着物を着ることも多々ありますから
どうしても毎回「?」は出てくるものです。

このエラーは着物を着るインターバルが長くなると忘れてしまうので(私だけかもしれませんがw)
それを忘れないくらいの間隔で着るようにしました。

まず最初に疑問だったのは「衿が詰まってしまうこと」
それが解消されたら今度は「胸元が浮いてしまうこと」
そして次は「袖の長さが違ってしまうこと」・・・

これは実際に私が初期の頃に体験したエラーですが、
これをひとつひとつ解消していきました。

本や動画やブログを読みながらあれこれ試しますが、
体型や手癖も違うので合うもの合わないもの沢山あります。

自分に合うものを探してキチっと決まった時の達成感はひとしおです。

この「できなかったことができるようになる」という感覚は
大人になるとあまり分かりやすいものはなくなっていくので、
達成感という報酬を得るためにもエラーを認識するのは効果的だったように思います

挫折した時は
「なんで上手くいかないんだろう、着物やっぱり難しいな」
で終わっていましたからね。
達成感を得るための努力は着物ライフを続けるためにも有効でした。



今思う「可愛い!」を大事にした

ルールが多いとされる着物界隈。
本やネットでも最初に出てくるのは「格」や「着付」や「決まり事」のお話・・・。
でもそれ調べて守ろうとしたら怖くて着れないじゃん!
と最初の挫折で思っていたので2度目のチャレンジの時は敢えてそういうことは調べませんした。

調べたのは
可愛い着物をダメにしないために濡れない、汚さない手段や
コーデのコツです。

→関連記事「初心者の頃着物コーデの参考にした本ベスト3!」

そしてもうひとつ気にしないようにしたのは
年齢
です。

お洋服でもありますが
「そんな格好して年甲斐もなく・・・」
というもの。

「決まり事」のひとつでもありますが、あれは気にしないことにしました。
私は元々鮮やかな色が好きなのでそれを着ます。
年齢にはそぐわないかもしれないけれど、
私は着たいものを着たくて着物を着ているので
年齢がもたらすルールは無視しました。

若くたって渋いのを着ていい。
歳を重ねたって派手なのを着ていい。
大事なのは「私を幸せにすることだ」と思っています。

いずれ年相応の色合いを身に纏うことが幸せになる日が来るかもしれませんが
それはその時に楽しめばいいもの。
今の私の感性で「最高に可愛い」と思うものを身に纏って
幸せを感じることができたのは続けられるコツだったと思います。

実際にルールを一切合切無視しているかと問われればそんなことはないのですが、
これは実際着ている過程で
「これ。。。アリなのかな・・・?」と思うところが出てきた際に調べる。
というのを繰り返していると何となく身についていくものです。

まず最初から
「ルールを全部覚えなくちゃ!」と思うよりも
「わーい!可愛い☆」の気持ちを大事にしましょ☆というお話です。

安い所で数を揃えた

これは日本人特有とも言われることですが
着回し、したくないですか?
私はしたいです(笑)

練習着と言って1着を完璧に着られるようになってから色々買い揃えるのもいいと思いますが、
私は毎回同じコーデをするのはつまんない・・・テンション上がらない・・・
と思っていました。

けれど富豪ではないので沢山買うお金はない・・・。
というわけでお安いところで数を揃えました。

そもそもの着物を着る動機が「可愛い格好したい!」ですからね。
同じコーデでテンション上がらないなら意味がないのです。

お安いところである程度買えば
「毎回違うものを着る!」とはいかずとも数種類の着回しがききますから
飽きずに楽しめると思います。

そしてこの初期の数が少ないころについては
数が少ないからこそその着物のクセを知ることもできて
「こういう素材は滑りやすいらしい」とか
「これくらいのサイズ感ならここをずらすと綺麗に着れる」など
勉強になったようにも思います。

→関連記事「【初心者向】着物や小物を探すのによく利用していたショップ(今も使ってます)」

妄想コーデを捗らせた(笑)

最初の頃は今ほど「着物でどこへでも!」とはいっていなかったので
結構妄想コーデもしていました(笑)

「あんなところにこんなコーデで行きたいなぁ☆」
という気持ちは次に着ることへのモチベーションになりました。

今考えるとこの「楽しい妄想」は
継続のモチベーションに一役買っていたように思います。

着物コーデの本やおでかけ日記を見て
次に手に入れる着物グッズの理想を描くのも楽しい時間です。

(余談)貧乏性だった

これは私だけかもしれませんが、
元々私は着るものやファッションに時間やお金をかけてきませんでした。

そんな私にとって「せっかく買った着物」は「着ないと勿体ないもの」
でした。

最初にチャレンジした時は
「ハマるかどうか分からないし・・・」と思ってあまり着物は買わず
実家のお下がりを数枚譲り受けただけだったんですよね。
(しかも結局着れるようにならず送り返しました)

でも自分のお金で買ったお気に入りの着物は
「着ないと勿体ない!」と思って着るようになりました。
大変にげんきんな話ではありますが、身銭を切るというのは大事だと思います。

私と同じタイプの人はいくばくか自分でお金を出して
着物を買ったり、着付教室に通うというのもひとつの手かと思います。



まとめ

着物を挫折しなかった私がやったことは

・周りの人に「着物着るよー!」って宣言した
・低めのハードル設定をする
・着付のトライアンドエラーを繰り返す
・今思う「可愛い!」を大事にした
・安い所で数を揃えた
・妄想コーデを捗らせた(笑)
・(余談)貧乏性だった

です。

私は何かを続けるためには「蜜月」が必要だと思っています。
「蜜月」とはグッとそれを仲良くなるための時間のことです。

一度それが身についてしまえば
距離を置くことがあってもいずれまた仲良しに戻ることもできます。
まるで「自転車に乗れるようになった人が何年も乗らなくても乗れる」ように。

今回は着物の継続について書きましたが、
個人的に継続したいことがあるときに読み返す本をひとつ。

これは別に着物の話ではありませんし、
私は着物をはじめた後にこの本に出合いましたが、
結構当てはまってることやってるな。。。と感じました。
着物以外でも「継続したいこと」がある人にはお勧めしたい1冊ですので
気になる方は是非・・・(笑)

着物着れるようになりたいな・・・。
と思っている人が心地よい蜜月を過ごせますように☆

では、また次回。
じゃいねー。

 

 

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コメント

  1. 山本涼子 より:

    新年あけましておめでとうございます(≧∇≦)
    前回(2回)コメントした者です。
    今回の記事も、ほんとにそうだな~と考えさせられました。
    私も元気な色が好きなので、年齢的に大丈夫かな…?と思うことしばしば。
    でも、今着なくていつ着るの?と思って着ちゃいます(笑)
    祖母や母に譲られた着物もありますが(さすが血筋?で顔つきが似るのか、似合わないことはない)ありがたいのですが、微妙に好みが違う場合もあり、また数が少ないので(私も同じコーデはしたくなく、着まわしたい方なので)自分でも購入しています。
    いろいろと…今は袴が気になっています(笑)
    やはり椎名さん。さんがおっしゃるように、限られた予算の中で自分で選んで身銭をきって手にいれているので自分で購入したのは別物に感じます。
    昨年末から(ゆるゆると普段着物生活始めます)と周りにことあるごとに公言していて、自分を追い込んでいます(笑)
    以前は洋服にサイズはあっていても、なんとなく窮屈さを感じていたので、今とても楽だし着物を着るのを楽しいと感じています。
    それはツイッターやテレビなどで、とても楽しそうに着ている方々を見れたから…。
    着物=洋服と同じ、着る物。
    周りの人に迷惑かからない状況なら、自由に着てもいいんじゃない?と気づかされたからです。
    たくさん勉強になってます(笑)
    また拝見させてください(*´ω`*)

    • tamaki.siina より:

      新年あけましておめでとうございます。
      コメントありがとうございます。

      譲ってもらった着物がそれなりに似合う・・というのはとってもラッキーですね☆
      全部お下がり・・・とはいかずとも「私が買ったコレと組み合わせればばっちり☆」ということもありますものね。
      ご自身の好きなスタイルを探されているのとっても素敵です☆

      年齢を全く気にしない!というのは正直無理がある時もありますが
      私は「年甲斐のない私を楽しむ☆」くらいの気持ちでいることもあります(笑)

      近いうちに袴のお話も書きたいなと思っているので
      その際はまた参考にしていただければ幸いです。

  2. 山本涼子 より:

    ご返信、ありがとうございます(*^^*)
    椎名さん。さんの記事は、私も直面したり、考えたり、感じたりしたことばかりで、ほんとに、そうです!そうです~と思うことばかりです(*´ω`*)
    いろんなことを実際に体験された、飾りのない(生)の声だから、ふに落ちるのだと思います。
    とても参考になるので感謝しています。
    また記事を拝見するのを楽しみにしています~(*^^*)

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