ごきげんよう、椎名さん。です。
本日は「現代を生きる着物漫画5選」のお話です。
着物は現代にも息づいている☆
漫画の中には着物を着ているものが結構沢山あります。
日本の民族衣装ですからね。
時代物ならほぼ着物の登場人物が出てきます。
それも素敵なのですが、本日のお話は
現代ものの中で着物が出てくる漫画のお話です。
時代背景が今だからこそ
そのコーデ参考になる!
そういう着方もありなのか!
次のお出かけはそれやってみよう!
というのが盛りだくさんなのです。
近年は戦後で1番着物を着ている人口が多いと言われているのを反映してか
登場人物はどれも
「ハレの日の特別なもの」としてではなく
「普段着やお洒落着」として着ています。
キモノスキーだけでなく最近の自粛期間でおこもりが続いている方へもおススメです。
おススメの漫画☆
(家の中で本を読む時に着物着ました)
チマちゃんの和箪笥/佐野未央子 マーガレットコミックス 全1巻
主人公の朝子ちゃんは大学生の時
「きもので暮らしてみたい」と思い立ち
『和ノ道倶楽部』というサークルに足を踏み入れます。
そこで“部長”と“光本さん”に「チマ」と名付けられます。
そして卒業後、田舎で和服屋さんを営みます。
その和服屋さんでも呼び名は本名の朝子ではなくチマちゃん。
旅館に嫁に来た同い年(この方もずっと着物)と仲良くなったり、
恰幅のいい学校の先生に可愛い着物を教えたり、
憧れだった光本さんと再会したり・・・
着物が繋ぐ縁がチマちゃんを成長させていくお話です。
こちらの漫画は比較的「正統派」と呼ばれるスタイルを基準に
現代でも着やすく、可愛く、すっきりと。という着こなしです。
面倒そうな決まり事や人付き合いも自分らしく乗り越えていく先は
予想もしなかった未来につながっていて
そのキーポイントにはいつも着物が存在しています。
1冊で完結しているので
何かちょっと読みたいなー。なんて時にも気軽に読める分量です。
現在は電子版でしか発行されていないようです。
おもたせしました/うめ バンチコミックス全3巻
こちらは着物をテーマにした漫画ではありませんが
主人公の寅子は漫画の中でずっと着物を着ています。
物書きの叔母のアシスタントをしている寅子は
取引先や友人知人など訪問が多い仕事をしています。
その際必ず何か手土産を持っていくのですが、
いつもその持っていった手土産を客人と一緒に食べてしまう・・・。
というお話です。
実在するお店で買っているので
読んでいると「行きたい!食べたい!」と思ってしまいます(笑)
実際に私の好きなお店も出ていて、読みながら
「分かるー!あの店美味しいもんねー!!」
と頷いてしまった回もあります(笑)
着物はレトロなスタイルが多いように感じますが、
主人公にとても似合っているように見えます。
なんというか、女性の書生さんという感じ・・・。
この漫画には「きもの番長2――コーディネートレッスン編」に出てくるコーデが出てきます。
私はそのコラボを知らなかったので
単行本を読んでいる時に
「あれ・・・?このコーデは既視感がある・・・」
と思って思わずきもの番長をめくりました(笑)
テーマは着物ではないのに
着物の細部にも愛を感じる描かれ方をしています。
美味しいもの好きな方にもおすすめの本です。
和服の上司がいとおしい/原田繭 芳文社コミックス/FUZコミックス 現在2巻まで
(メンズ着物を着てみたこともあります)
こちらの漫画の主人公は男性サラリーマン千歳くんです。
社内には一人、和服姿の片見和乃さんという方がいます。
彼女は美人で仕事もできる近寄りがたい人。。。
そんな彼女と和服のプロジェクトチームとして働くことになった千歳くん。
和服って面倒だし、目立つし、近寄りがたいし自分からは遠い存在・・・
と思う千歳くんに和乃さんは和服の素敵さを伝えようと奮闘します。
この和乃さんの説明がとても分かりやすく、
初心者キモノスキーには「なるほど!」と思うことが多いのではないかと思います。
この説明を読んだら
「着物ってそんなに難しくないのでは・・・?」
と思えます。
私は読みながら
「そうそう!それくらいハードルは低くていいよね!!」
と思った箇所が何か所もありました。
気軽に着たいけどちょっとハードルがなぁ・・・
と思っている人はもちろん
パートナーや友だちにもうちょっと着物のこと上手く説明したいなー・・・
なんて思っている人にもその説明の仕方含め参考になるのではないかと思います。
恋せよキモノ乙女/山崎零 新潮社 現在6巻まで
現代の着物漫画といえばこれ!
というくらいキモノスキーの間では有名な漫画。
2018年4月からウェブコミック配信サイト『くらげバンチ』で3年近く連載されています。
主人公は内気なOLももちゃん。
彼女の楽しみはお休みの日におばあちゃんのお下がりの着物を着ておでかけすること。
暮らしている関西エリアのあちこちに出かけますが、
こちらも「おもたせしました」と同じ実在する場所におでかけしています。
着物を着てお出かけするにあたって
こんな季節にこんな柄を持ってくる・・・
こういう時はこんな帯結びが良さそう・・・
ここに行くならこんな色合わせが素敵・・・
とコーディネートにストーリーがあってとても参考になります。
個人的に着物のコーディネートには
色合わせや柄合わせひとつとってもストーリーがあると思っています。
それを文章にしてくれているコーデシーンはお勧めです。
ももちゃんは最初休日に着物を着るOLさんですが
途中から着物についてもっと学びたい!と転職を決意します。
好きなものが新しい道を開いてくれる様は
読んでいる方も応援したくなるし、
私も自分の「好き」を大事にしよう。と思わせてくれます。
コーデは正統派と呼ばれるものから洋MIXまで多種多様。
最近YouTubeでも有名になっている「うさこまさん」とコラボしている回もあって
実在するコーデで実在する場所に出かける様は
「私もおでかけしたい!」と思わせてくれます。
ロリータちゃんと和服ちゃん/岡野く仔 まんだらけ 現在1巻まで
私はこちらをTwitterで知り、発売と同時に即購入しました。
主人公は二人。
学校にいるときはギャルだけど
実は着物が好きな紗織と実はロリータが好きな美絽 。
たまたま街で会ってお互いの私服を知った二人は
そのあとも自分の好きな格好で遊ぼう☆と約束してどんどん仲が深まります。
私はロリータは全く詳しくないのですが
これを読んでいて
パニエは夏は暑くて大変!とか
道行く人に振り返られる!とか
高いって言われてるけど意外にお安いものもある☆とか
意外に着物とロリータの親和性が高いことを知りました。
この漫画の素敵なところは
何と言ってもお互いのスキを尊重しあっているところ。
着物を着ていると(この漫画を読む限りきっとロリータも)
奇異な目で見られることは多くはないけれど、あります。
友だちや好きな人になんて言われるだろう・・・
と気にするのも大なり小なり同じでしょう。
でもこの漫画の中では
「好き!似合ってる!最高!!」
が飛び交います。
「世間の目」に嫌な思いをする描写もありつつ
2人は好きなものを最高に楽しんでいて
その心の持ちようにとても救われる気がするのです。
通常の本屋さんで見かけることはなく
買うならばまんだらけさんの通販、
もしくはAmazonのkindleでの購入になります。
まとめ
(着たくなったら羽織だけでも☆)
私のお勧めの「現代を生きる着物漫画5選」は
・おもたせしました/うめ
・和服の上司がいとおしい/原田繭
・恋せよキモノ乙女/山崎零
・ロリータちゃんと和服ちゃん/岡野く仔
どの漫画も現代の中での着物が描かれていて
可愛く、勉強になり、
キモノスキーなら共感ポイントもたくさんあると思います。
私はこの漫画を読んだ後は
「あー!着物着たい!!」
という気持ちになります☆
去年から今年にかけては特におうち時間も増えて
本を読む時間がたくさんあるなーって方にもおすすめです。
では、また次回。
じゃぃねー。
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