着物のコーディネートにはストーリーがある

雑談

ごきげんよう、椎名さん。です

本日は「着物のコーディネートにはストーリーがある」というお話です。

着物コーデには「なんで?」がある気がする

着物を着るようになって気づいたことのひとつに
「着物のコーディネートに理由がある」
ということがあります。

私自身も
「今日は●●に行くからこれを着よう」とか
「このシーズンならこの色合わせが可愛い」とか
考えてコーデしますし、
人に聞いても
「今日はこのメンバーだからこの組み合わせしてみたよ」とか
「今日のテーマは●●!」
というのを聞くことが多々あります。

ひとつひとつの組み合わせに理由があるんですよね。

そのこだわりや理由のようなものが
洋服の時に比べて多いような気がするのです。

それってなんでだろう?

その理由のひとつは
元々着物は季節を愛でるような要素がある
ということも関係しているように思います。

梅・桜・紫陽花・紅葉・・・
季節の植物を描いた着物や帯も多く
季節を取り入れたファッションが得意です。

しかも着物流行はゆるやかなので
着られるシーズンが限られていたとしても
今年も来年も再来年も使えるものが多く
「1回しか着てないのにもう流行が過ぎちゃった!」
ということが起こりにくいのも使用期限のあるものに手を出しやすい理由のひとつだと思います。

そしてもうひとつは
形が基本的に同じ
というところにも理由があるように思います。

シャツやスカートを合わせたりの洋MIXなどはあれど
基本的には洋服のような重ね着や
流行りのラインがないので
使うアイテム数が限られています。

ファッションに限らず
人は制限のある中で工夫をするようにできているらしく
この「アイテム数が限られている」という状態だからこそ
ストーリーを感じるコーデをするような気もします。

例えばこんな感じ・・・

行く場所に合わせたコーデ

その日に合わせたコーデとしてはこんな感じです。


→「【着物コーデ帳】台湾成分を補充する日の秋浴衣コーディネート」

こちらは大好きな台湾成分を補給すべく
台湾食材を購入し、
台湾ごはんを食べに行った日のコーデです。

レトロなイメージの色合いは
私の中の台湾のイメージです。

人に合わせたコーデ

こちらは着物友達とオンライン飲み会をした時のコーデです。
この時の相手は銘仙が大好き!
な友人だったので、銘仙を着ました。

この人に会うならこんなコーデかしら★
と考えるのも楽しいのです。

私は過去SNSで知り合った人と初めて会うときに
「この人は伊勢木綿ぽいイメージだな」
と思って伊勢木綿を着ていったら
待ち合わせた3人中3人(つまり全員)が伊勢木綿だったということがあります。

示し合わせていないのにこれはなかなかにレアではありますが
お互いが
「相手はこんなの好きかな」
と妄想してコーディネートした結果なので
相手に合わせるコーデをするのは着物コーデあるあるなのかなと思います。

季節に合わせたコーデ。


(まずは置いてみて考える・・・)

先日「着物でバレンタインコーデ☆お買い物からデートまで編」にも書きましたが
このイベントの時のこのメンバーなら・・・
とコーディネートするのも楽しいものです。

バレンタイン、ひな祭り、お花見・・・
と盛り上がれるイベントは年中沢山あります。
「私の考える●●っぽいコーデは・・・」
と妄想を膨らませるのも楽しいものです★

推しキャラコーデ


(浮かれるミッキーコーデ)

最後に結構よく見かけるなと思うのは
「推しキャラっぽいコーデ」

アニメや漫画や絵本や何かのキャラクターにミュージシャン・・・
自分の思う〇〇っぽさを目指したコーデは
コスプレとは違いますがこれまた楽しいものです。

私はライブに行くときはそれっぽいコーデにしますし
ディズニーランドに行った時のミッキーマウスの色合いなんかはここに入ると思います。

マイテーマ

イベントや会う人、行く場所に合わせて組み立てるストーリーもありますが
それとは別にもうひとつ。

これは着物仲間と話しているときに気づいたのですが
どうやら着物コーデには各々テーマのようなものを持っている人が多いようです。

「クールな感じにしたい」
「俺を見ろ!」
等々、過去友人のマイテーマを聞いてきましたが
聞いてみると「なるほど!確かに!!」と思うことが多々あります。

私のテーマは
「POPの星からやってきた!」
です(笑)

地味なものも着ますが
なんでしょうね、POPな色合いが好きなんです(笑)

このマイテーマは持ってなくてもいいのですが
持っているといいことがある。
と私は感じています。

それは
新しいものを買うときの指針になる
ということ。

新しいものは心躍って衝動買いしてしまいそうになるのですが
実際にお迎えしてみたらちっとも活躍しなかった・・・
という事態を防ぐためにも
「マイテーマに合ってるかな?」
というのを一度考えてみると
失敗が減るような気がします。
(とはいえ素敵なものは
分かっていても買ってしまったりするものですが・・・)

難しい?


(ワタクシ的日本酒コーデ)

えーでもコーディネートにストーリーは難しくない?
私はそんなに合わせるコーデできないよー。
という方もいるかと思います。

もちろん、無理はしなくて大丈夫です。
何よりも今日の気分や、今一番着たいものを選ぶのが大事です。
イベントに合わせてこれしか着ちゃダメだ・・・
なんて焦る必要はありません。

そしてイベントや季節に合わせたのに
そんなの誰にも伝わらない気がする・・・。
という気持ちも持つ必要もありません。

「私なりの」ストーリーなんですから☆

例えば私は日本酒を飲むときは
暗めの色でキリっとした印象にしたいな。と思いますが
他の人にとっての日本酒のイメージは違うかもしれないし
私の思う「キリっと」が他の人には違って見えることはあるでしょう。

でもいいんですよ。
私を満足させるためのコーディネートですもの。

それでもそこにはストーリーがあって美しいのです。
そして私はそこにストーリーやテーマがあるのは
美しいだけでなく「楽」という側面もあると思っています。

お花見ならこんな色合いがいいかな・・・
デートするならあの人の好みはこんな感じかな・・・
和菓子を食べに行くならこんな小物がいいかな・・・
昨日読んだ漫画の主人公の色合いはこんな感じだったな・・・

それは無限にある選択肢の中から
「これがいいよ」
と教えてくれるきっかけだと思っています。

楽で美しいからこそ私は着物コーデにストーリーを入れることをお勧めします。

ストーリーを助けてくれるもの

物語のあるコーディネートをしたい!
と思ったときに

でもそんなに沢山着物持ってないし・・・
でもあの色は持ってないし・・・・
と思うことも多々あります。

もちろん、私も毎回毎回その都度着物や帯を買っているわけではありません。
(そんな財力と収納力があればやってしまうかもしれませんが(笑))

そんな大物を買いそろえなくてもイベントや物語を作るには
帯留や半衿が便利です。

例えば今ならミモザの刺しゅう入りの足袋ソックスや
桜を思わせるピンクの色半衿、
イースター付近にウサギの帯留など・・・

必ずしもピンポイントでしか使えないものをそろえる必要はなく
「それっぽく見える」ものを組み合わせるものOKです。

季節のものについては1回しか使えない覚悟で買うものもありますが
基本的には手持ちのものの組み合わせで楽しめます。

ストーリーは必ず紡がなければならないものではなく
コーデの手助けをしてくれて
着物ライフをより楽しいものにしてくれるものです。

 

 

おわりに

何を着たって自由です。

でも着物コーデにはストーリーがあるものが多く
着ている人に聞いてみると理由があって面白いです。

私だったらここに行くならこんな感じー。
と妄想するのも楽しいですし
新しいアイテムを選ぶのも楽しくなります。

そのコーデにはどんな物語がありますか?

では、また次回。
じゃぃねー。

 

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