着物の衣替え、いつする?何をすればいい?ズボラな私の春→夏編

ハウツー

ごきげんよう、普段着キモノスキーの椎名さん。です。

本日は「着物の衣替え、いつする?何をすればいい?ズボラな私の春→夏編」のお話です。

着物にも衣替えはある

もふもふのコートを着る日はもうないかな・・・と感じる2021年4月、
お過ごしの地域にも寄りますが、私と同じように感じる人も多いのではないでしょうか。

お洋服ならコートを脱いで薄手の上着になっていくし、
アンダーシャツもあったか素材から汗を吸収する素材に変えていったりと
徐々に衣替えをするシーズンです。

では着物には衣替えはないの?!
もちろん、あります。

やっぱりあるのね・・・でも・・・
どの時期にどんな感じで衣替えしていけばいいの?
着物のお手入れはどうすればいいの?
本やネットで見るやり方は大変そう・・・

という方に、本日はしょっちゅう着物を着ている私の
着物の衣替えのお話と
お手入れ方法のお話をします。

基本的にズボラですし、
呉服産業の人が見たら「ぎゃー!!」と言われるかもしれませんが、
年間100日以上着ている私のリアルなお話です。

少しでも参考になれば幸いです。

→関連記事「普段着物着た後どうしてる?ズボラなルーティンの現実」

いつ衣替えをすればいい?

まずは時期についてのお話です。
いっぺんに全部!と変えていくのではなく徐々に夏仕様にしていきます。

体調を第一に!


(健康第一に!体感温度は人それぞれ)

着物の衣替えについての一応のルールとしては
10月~5月は裏地の付いた袷着物。
6月、9月は裏地のない単衣着物。
7月、8月は薄手で透け感のある夏着物や浴衣。
とされています。

が、暑ければ薄手のものを着ればいいし、
寒ければ厚手のものを着ればいいのです。

「まだ5月だから!!」
と我慢して熱中症になるよりも
自分の体感温度を優先して快適に過ごした方がハッピーだと思います。

それはお洋服で言うところの暑ければTシャツに着替えるのと同じです。

体感温度と健康状態が大事ですから
「この日から単衣!!!!」
とハッキリ決まっているとは私は思っていません。

衣替えは
下着を調整して・・・
単衣にして・・・
帯板を替えて・・・
と徐々に薄着になっていきます。

季節の変わり目は暑かったり寒かったりを繰り返しますから
その日の気温や湿度、行動を考えて
今日はこれくらいかなー・・・と衣替えは徐々にしていきます。

調整の順番

暑く感じるなー・・・と思って最初に調整するのは着物ではありません。

まず最初に調整するのは、

・アンダーウェア
→長袖あったかタイプだったのを
半袖や涼しい素材のキャミソールに変更していきます

・上着
→コートを脱いで羽織にしたり、ストールにしたりします

・腕の部分
→アームカバーなど着脱できるもので体温調整します

・帯板
→冬場に使っている「まわしっ子」からヘチマ素材のものに変えて通気を良くします

それでも暑いと感じるなぁ・・・と思ったら
袷着物から単衣に移行していきます。

私の場合、大体このタイミングは
最高気温が22度くらいになったころ。

人それぞれ体感温度は違いますし
地方によっても湿度が違ったりするので
このあたりはご自身の基準を設けておくと楽だと思います。

私の場合はこれくらいだよ。
という程度の参考になさってください。

→関連記事「暑い!寒い!季節の変わり目の着物どう着たらいい?」

 

お手入れについて


(デニム着物ならザブザブ洗えますが・・・)

お洋服の衣替えをする時に
コートをクリーニングに出して、
ニットを洗って、
必要であれば防虫剤を箪笥に入れて・・・
とするようにお着物にもお手入れは必要です。

とはいえそんなに難しく手間の多いことはできない・・・
という私の実際にやっているお手入れはこんな感じです。

虫干し

着物の衣替えの話をすると必ず出てくる虫干しのお話です。

虫干しとは

・好天が続いた湿度の低い日の
・午前10時から15時までの間に
・風通しの良い影に着物や畳紙を干して
・つるした着物を点検し
・防虫剤や防湿材(必要であれば畳紙も)を新しくして
・すべて畳んで納める

というのを年3回(7月~8月の土用・10月~11月の虫干し・1月~2月の寒干し)行う。
というもの。

一応定義は知っているものの・・・
正直に言うとめんどうくさい・・・
というより普通に外で働いているし、
着物もそれなりの枚数持っている身としては現実的でない・・・。

というわけで私はそんなことはやっていません。

では、私の衣替えの時にやっていることは何?
を次からお話します。

この1年着ていない着物の虫干し

虫干しを全くしないのか?
と問われればそんなことはありません。

1年間1回も着ていない着物に付いては虫干しをします。

え?それだけ?!
と思われるかもしれませんが、
普段着ていれば
コーデの時に並べる→着る→干す→仕舞うために畳む
という過程を踏んでいます。

この過程で傷みやほつれは見つかるものです。

私は虫干しのためだけの虫干しは面倒だ!
と思っているので、極力1年に1回も着ていない着物ができないように
必ず袖を通すようにしています。

それでも着れなかった・・・
というものだけを虫干しします。

虫干しのやり方

虫干しのやり方についても正しいやり方はしていません。
好天が続いた日に必ずしもそれに取り掛かれるとは限らないのです。。。

私の虫干しのルールは

①梅雨が来る前にやる
梅雨入りしてしまうとどうしても湿度が高くなってしまうので
その前に終わらせるようにしています。
大体ゴールデンウィークの晴れた日にやることが多いです。

②いっぺんにやろうとしない
いっぺんにやるとハンガーも沢山必要になりますし
畳む量も増えて面倒くささが増します(笑)
なので「今週はこの2枚、来週はあの1枚」という程度に抑えます。
(というかそれすらしなくていいように沢山着ます)

③日影であることと風通しのよさだけは意識する
日向や風通しの悪い所に干すことは
むしろ着物を傷めるので、これだけはしっかり意識します。

④その日のうちに畳めなくても自分を責めない
生活していればいろんな事情がありますから
その日のうちにできなかった・・・ということもあります。
そんな時は潔く翌日畳むようにします。

この条件を踏まえた上で、私のやり方は
竪型の突っ張りポールに衣紋かけで着物を干し、
窓を開けておく。
というやり方に落ち着いています。

夜を越してしまう場合や
湿度はそんなに低くないけどこの日しかできない!
なんて時は除湿器と扇風機を併用することで乗り切っています。

 

お手入れしたいものは・・・


(この着物は去年のこのタイミングでお手入れに出した子です)

着物は洋服のように毎回洗ったりはしません。
自宅でザブザブ洗えるものは少ないですし、
プロに頼むとなるとそれなりのお値段がかかります。

とはいえ、永遠にメンテナンスしなくて良い!
というわけではありません。

私は衣替えのタイミングで
このメンテナンスをします。

着ていた時に
「そろそろ洗おうかな」と思ったもの
ほつれが出てきたもの
シワが酷いな・・・と感じるもの・・・

こういったものに優先順位をつけてお直しや丸洗いに出します。

係りつけの悉皆屋さんや呉服屋さんがあればそこに持ち込むことも良いですが、
私は丸洗いについてはもっぱら宅配業者さんにお願いしています。

その場まで重い思いをして持って行かなくても
段ボールに詰めて送って
出来上がりを自宅まで届けてもらえる楽さに慣れてしまったからです。
(呉服屋さんへの持ち込みより価格も安いところが多いですしね)



次のシーズンのものをチェック

これは必須ではありませんが、
次のシーズンに着る単衣や浴衣をちょっとだけチェックします。

私の場合、全部に目を通すことはなく
季節が変わったら早い段階で着たいな☆
と思っている着物や帯でコーディネートを組みながら
ザっとチェックするだけです。

先にチェックしておけば
「これ・・・実はものすごくシワが入ってた!!」
ということにならないからです。

夏を迎えるにあたって

衣替え・・と少しお話はズレますが
夏を迎えるにあたって毎年気にしていることがあります。

それは湿度です。

日本の夏は湿度が高いので
どうしても着物は傷みやすくなります。

私は基本的に着物を置いている部屋は
ちょっと湿気が溜まりやすい部屋なこともあり
24時間除湿器を付けています。

これは極端かも知れませんが
ご自身の部屋の環境に合わせて
夏の湿度が高い時期は時々箪笥の引き出しを開けて
除湿器をかける時間があると安心かなと思います。

 

 まとめ


(できるだけ無理なく快適に・・・)

私がやっている春→夏の着物の衣替えはこんな感じです。

・時期については自分の健康状態を最優先に
 暑ければ徐々に薄着になっていく。
・虫干しは、1年間1回も着ていないものだけを。
・虫干しは梅雨が来る前に風通しをきにしつつ少量を
・メンテナンスはこの時期に
・次のシーズンの着物も少しだけチェック

少しでも手軽に衣替えができますように!

では、また次回。
じゃぃねー。

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