初心者の頃着物コーデの参考にした本ベスト3!

本・映画等

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「初心者の頃着物コーデの参考にした本ベスト3!」のお話です。

着物コーデの本は少ない?

私が初心者キモノスキーの頃、それはそれはたくさん着物本を手に取りました。
着付も教室に通って覚えたものではないので、
自分にしっくりくる本を探して色々読みました。

本は大変に分かりやすく
知らないことしかない状態の私には
すごくすごくありがたい存在でした。

ただ、ふと気付いたんですよ。
意外にコーデの参考になる本は少ないな。
と。

着物はファッションのひとつであるはずなのに、
何故か着付や格の話に偏りがちなのですよね。

着付の話も格の話も決して大事じゃないとは言いません。
でももうちょっと・・・
もう一声私の好みに近づきたい!

色んな色合わせや柄合わせを
「素敵だなー☆」って眺めて、その中から
「私はこういうのが好き☆」って知りたい!!

と思うこともしばしば・・・。

そんなあの頃、私がものすごく参考にしていた本を本日はご紹介します。

手持ちの着物、どう組み合わせれば?
買い足すならどんなものがいいんだろう?
そもそも私の好みはどんなんなんだろう?
解決する糸口になるベスト3です。

参考になれば幸いです。

おススメの本!!

第3位!「大正ロマン着物女子服装帖: ポニア式コーディネート術」

第3位は大野らふさんの「大正ロマン着物女子服装帖: ポニア式コーディネート術」

作者の大野らふさんは根津にある「ponia-pon(ポニアポン)」の店主さんです。
そして着物スタイリスト、コーディネーターとしても活躍されています。
ponia-ponはアンティーク着物好きならみんな知ってる!
と言っても過言ではない程のお店です☆

この本を買ったのは表紙の可愛さに惹かれたからですが、
本当に良かった!!

参考になるのは
柄の解説が多い所と、その柄同士の組み合わせがとても分かりやすいところ。

柄の細かい説明も分かりやすく丁寧ですが、
その柄をジャンル分けして
「この組み合わせ、アリでしょ?」
と写真で見せてくれるところは本当に参考になります。

日常生活でお洋服を着ていると
「柄×柄」はやることが少ないので
「この組み合わせ・・・ありなの・・・?」
となりがちですが、この本を見ると
「これがアリならあれもありなのでは・・・?」
とコーデの幅が広がります。

そしてこの本のもうひとつ私が好きだったポイントが
巻頭のグラビアページ。
アンティーク着物を着た女性が普通の街を歩いている写真が数ページあるのですが、
それが私には大変に良かったのです。

着物を着始める前は
「着物で街を歩くの・・・浮かない?」
と不安になることもしばしばありました。

けれどこの巻頭の写真の中では
とっても可愛い着物を着て
ものすごく普通の街の中を歩いているのに
とってもしっくりきていて馴染んでいるのです。

あぁ。可愛い。
可愛い着物を着て街を歩いていいんだ。
となんだか安心できたのを覚えています。

大抵の着物の写真はスタジオの中や
それっぽい風景(和っぽい雰囲気のある所やレトロな洋館など)を
背景に撮られているものが多い印象ですが、
この本は普通のアスファルトの道を闊歩していたりするんですよね。

これは自分自身が手持ちの着物でコーデするときの
「これはあの景色に似合いそう」
という判断基準のひとつを作ってくれたように思います。

日常の中で着たいと思っっていたので
この感覚を手に入れられたのは大きかったと思います。

こちらの本はシリーズ化(?)ともいえる本があって
こちらも可愛くて参考になります。

出てくる着物や帯はどれも可愛く、
眺めているだけでも幸せな気持ちに・・・☆


(こんな感じでカラオケにだって行きます☆)

第2位!横森美奈子のおしゃれ着物コーデ帖――かしこく愉しむリユース着物活用術

第2位は横森美奈子さんの「横森美奈子のおしゃれ着物コーデ帖――かしこく愉しむリユース着物活用術」

こちらの作者、横森美奈子さんはファッションデザイナー&アドバイザーさん。
沢山の著書があるファッションのプロで
お洋服を扱っていることが圧倒的に多い方です。

それゆえ、着物のコーディネートも
基本的な部分がお洋服のコーディネートに似ているような気がします。

重くなり過ぎないように引き算を使ったり、
洋MIXとは呼べない程度でお洋服のアイテムを品よく使ったり・・・。

読んでいると馴染み深い手法に見えるのですが
大人がみっともなくならず鮮やかな色を身に纏って
ゴテゴテし過ぎないようにスマートに着る。
着物としてのバランスは崩さず、
けれど年齢やルールにがんじがらめになることなく・・・。
このバランスのとり方は「流石ファッションのプロ!!」という感じです。

着物の本の中では意外に読んでいる方が少ない印象ですが、
結構参考になる本だと思っています。
特に普段七緒なんかのセンスが好きな方には分かりやすく書かれているのではないでしょうか。

着物のプロが書いている本に比べるとタッチが軽く
どう美しく着こなすか、
どう気軽に楽しむか、
というところにスポットが当たっているように感じます。

私がこの本を買ったきっかけは
ラジオ番組での横森さんがお話されていたのを聞いたことなんですが
その番組の中で
「着物を着るためにことさら特別なお化粧は必要ない。
その特別なお化粧のせいで着物を着るハードルが上がるくらいなら
普段通りのお化粧をして沢山着物を着ればいいのよ」
というようなことを仰っていて「目からうろこ!!!」と思いました。

もちろん、可愛いお化粧はテンションを上げてくれます。
でも私はお化粧も得意じゃないので(笑)ハードルは低く低くしておきたかったのですよね。

なのでこの
「ハードルを低くして気軽に着物ライフを楽しみましょ☆」
というメッセージはとても嬉しかったのを覚えています。


(派手柄の着物には無地の帯で引き算・・・)

第1位!きもの番長2 コーディネートレッスン編

第1位は松田恵美さんの「きもの番長2 コーディネートレッスン編」

今も繰り返し読んでいる私のバイブル!!
著者の松田恵美さんは着物と猫が好きなイラストレーターさん。
着物女子のLINEスタンプも作成されていてなんと台湾語バージョンもあります☆
(台湾でも着物のスタンプが使われているというのは何とも不思議で嬉しい気持ち)

こちらは「きもの番長2」というくらいなので「1」もあります。
「1」の方は現在新装版になっていてタイトルは「きもの番長 ことはじめ」
こちらは12か月コーディネートやヘアアレンジ、お手入れについてなど
本当に初心者キモノスキーにおススメの内容です。

けれど私がコーデのお手本にしているのは「2」の方!!

第3位の「大正ロマン着物女子服装帖」では
柄の組み合わせについてを参考にしたというお話をしましたが、
こちらは色の組み合わせの解説が最強です。

「この色と相性のいい組み合わせならこんな感じ」
とイラストで見せてくれるのも分かりやすくて最高なのですが、
明度・彩度についての解説は流石イラストレーター!!という印象です。

私はこの本を読んで「明度・彩度の合わせ方」を学びましたし、
その感覚を知ることができたので
「私の好きな彩度はこれくらい」という感覚ができました。

この感覚を持っていると新しいものを買う時にもとても役に立ちます。
同じ「赤」なのにどうしても印象が一致しない・・・
これはどう組み合わせればいいんだろう・・・?
というミスが圧倒的に減りました。

この本の中では映画の女優さんの着物も取り上げています。
映画や物語の中の着物はとても素敵!マネしたい!!
と思うその気持ちを代弁してくれたかのようなページは
読んでいて楽しく作品の中に入り込んだようでうっとりした気持ちになります。

この本の中に出てくるのはイラストですが、実際に存在るアイテムばかりです。
バリエーション豊かな色と模様を見ていると
「私の好みのものも絶対存在するはずだ」と思わせてくれます。

そして今読み返して思うのは
作者の松田恵美さんのクローゼット・・・覗いてみたいです(笑)


(浴衣と帯が同じくらいのくすみ方。とても相性がいいのです)

まとめ

私が今も参考にしている着物コーデの本ベスト3は

第3位 大正ロマン着物女子服装帖
第2位 横森美奈子のおしゃれ着物コーデ帖
第1位 きもの番長2 コーディネートレッスン編

大正ロマン着物女子服装帖からは柄の組み合わせと街に馴染む着物を
横森美奈子のおしゃれ着物コーデ帖からはお洋服と同じように組み合わせる気軽さを
きもの番長2 からは色合わせの妙とそのバリエーションの多さを
存分に学び、楽しむことができます。

指先ひとつでネットの海を探れば沢山の情報が出てくる時代です。
でも私は本がとても好きで、とても参考にしています。
「どんな本がいいかな・・・」
と思っている方の参考になれば幸いです。

では、また次回。
じゃいねー。

 

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