普段着物の時の歩きやすい草履を買う場所とその選び方

着物グッズ

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「普段着物の時の歩きやすい草履を買う場所とその選び方」のお話です。

着物の足元と言えば草履

普段着物は何を合わせてもOKなので
足元はブーツもパンプスもサンダルもOK☆
とはいえ、やっぱり着物と言われて最初に浮かぶ足元は足袋に草履です。

最近は少しずつ暖かくなってきているので
真冬は寒くてブーツしか履けないよ!
という人も
そろそろ草履履こうかな・・・
となってくるのではないでしょうか。

1足目の草履、どうやって選べばいい?
草履は持ってるけど、もっと使い勝手がいい子が欲しいよ。
という方から
久しぶりに草履の購入考えてるけど
久しぶり過ぎてどこを見るべきか忘れてる!
という方まで
私の実体験上ここを見ておくといいよ。
というお話をします。

少しでも参考になれば幸いです。

買うところ


(草履は自分の目からもよく見える)

まずは最初に買うところについて。

もし、ご近所にきちんとした履物屋さんがあるならば
そこで買うのが確実です。

選び方も、メンテナンスの仕方も教えてくれますし、
専門店に行けばもちろん種類も豊富、
オーダーで作ることもできます。

私は初めて草履屋ちぐささんの職人さんの技を見た時は
本当に感動しました。
あの体験は今すぐと言わずともいつかみんなに体験してほしいと思うほどです。

ちょっと気になっている・・・
と思えるような履物屋さんがもしお近くにあるのならば
「エイっ」とハードルを飛び越えて
お店の暖簾をくぐってみるのはお勧めです。

とはいえ近所にそんなのないよ!とか
やっぱりハードルが高いよ!という方はどこで買うのか?
をここからご案内します。

※基本的にリサイクル着物などお安く手に入れることを推奨しているこのブログですが
今回は新品を買うことを前提にお話ししています。
何故ならウレタン草履などは特にリサイクルなど古いものは劣化が激しく
すぐに寿命がきてしまうものが多いからです。

呉服屋さん。リサイクル着物屋さん

まずは呉服屋さんやリサイクル着物屋さん。

着物だけでなく着物周りのもの全般置いていますから
草履ももちろん置いています。

履物屋さんほどの専門性はありませんが、
店員さんに色々聞きながら選べるのはこちらも変わりません。

KIMONO by NADESHIKOさんやふりふさんなど
大手着物メーカーがカジュアルラインを取り扱っているところなんかは
フォーマルではないお洒落な普段履きに向いているものもあるので
カジュアルなものが欲しいんだ!
という人は1度覗いてみるといいかもしれません。

 

百貨店・古い靴屋さん

三越は昔呉服屋さんでしたし
町の古い靴屋さんは昔履物屋でした、という店も多いです。

こういう昔から草履を取り扱っていた場所は
現在もそれなりに良いものを取り扱っていたりするので
覗いてみると楽しいです。

ただし、こちらは品数が少なかったりフォーマルしか置いてなかったりという場合が多いので
「ここで買うぞ!」
と意気込んでいくのではなく
「ここも覗いておこうーっと」
くらいの気楽さで行くのがおすすめです。

思わぬ掘り出し物に出会えたりするので無視はできません。

インターネット

試し履きはできないけれど
どこにいても全国のお店からお買い物できるし
種類は無限大!なのはやっぱりネットを使ったお買い物。

上で上げている履物屋さんや呉服屋さんも
ネットショップを持っているところはたくさんあります
フリマアプリやヤフオクのようなところでも
出品されているのでここも見逃せません。

ネットで見ていたものの現物を実際の店舗で確認したり、
お店で迷っていたものをネットで買ったりできるのも
楽だし良い所だなと思います。

選び方


(最近購入したお気に入りちゃん)

普段着物の時に履く草履の選び方、
私はこんなところを意識しています。

サイズについて

サイズは通常の靴のサイズよりもワンサイズ大きいものを選んでいます。

草履を履くときは台座からかかとがはみ出るくらいが正式、
という話を聞いたこともある人が多いと思うので
ワンサイズ大きいものとは「え?!」となるかも知れません。

でも実際に履いて歩いてみると思うのです。
かかとがはみ出ているのは歩きにくい!!

もし私が家の前まで籠が迎えに来てくれて
お食事に行く料亭の門まで連れて行ってもらえるような
深窓の令嬢ならば
草履からかかとがはみ出ていてもきっと気になりません。
だって歩くのは料亭の門から玄関までのわずかな距離ですから。

でも私は深窓の令嬢ではありませんから(笑)
お出かけしてあれこれ見たり食べたりすれば
2万歩歩いてた!なんてこともザラです。
(都会で公共交通機関を使うって結構歩きますしね)

そんなに歩くのにずーっとかかとが出ているのは
やっぱりしんどいのです。

これはサイズのことに限りませんが
私にとって草履を選ぶ基準の大きな軸は
歩きやすいことです。

どんなに可愛いデザインでも歩きにくければ
出番は少なくなりますし、
かといって可愛くないものは愛せませんから
機能とデザイン両方が大事なのです。

なので私は少し大きいものを選びます

 

鼻緒について

草履をオーダーで作る時は
台座と鼻緒を別々に選んで組み合わせてもらうことになりますが
既製品を買う時はセットになっている場合が大半です。

セットされているものもオーダーのものも
鼻緒については太いものを選んでいます

特にリサイクルやお下がりの草履に
鼻緒が細く硬いものがあります。

これ、指の間が痛いんです。
足袋を履いているとはいえ布1枚しかないので
細く硬い鼻緒と皮膚がこすれて擦りむいたこともあります・・・。

これは昭和の頃の草履に多いのか
私の実家にある草履は細く硬いものが何足かありました。

まだ実家のものについては引き継いでいないのですが
もし私が引き継ぐことになったら
老朽化が激しくないものについては
鼻緒を挿げ替えるなどして履いていきたいなと思っています。

最近の草履は昭和の頃のものよりも
鼻緒がふっくらと太いものが多いので
足指の間が擦りむけるようなことは少ないと思いますが
リサイクルのものや古いお店で買う時などは
しっかり確認することをお勧めします。

 

台座について


(これは下駄だけどクッション性があって楽)

草履の台座、足が乗っている部分はクッション性のあるものが楽です。

クッション草履とか
EVA草履と呼ばれるものがそれにあたりますが
この辺りは足首にかかる負担が少ないように感じます。

そして台座は比較的厚みがあるものを選んでいます。
これもたくさん歩く場合の足への負担を減らせるようにという気持ちからです。

ランニングシューズなんかもそうですが
クッションや厚みがあると足の裏や足首への負担は
グッと少なくなります。

昔のように地面が土だったら
衝撃を柔らかくしてくれるのですが
現代人が歩くのはアスファルトやコンクリートです。

履物の方を柔らかくして
負担を軽減できればいいなと思っています。

 

メンテナンスについて

カレンブロッソなどの特殊な場合を除いて
基本的に草履は鼻緒が緩んだら直せるものが大半です。
緩んできたな、歩きにくいな・・と思ったら
履物屋さんで直してもらうことも可能なので
鼻緒のゆるみが原因での寿命はずいぶん長いように感じます。

ただし、頼めるお店はその時探さなければならないので
お近くで探しておくことをお勧めします。

自店で買ったもの以外のメンテナンスについて
嫌な顔をされるお店も実在しますから・・・(実体験)

ちなみに歩きやすいことで有名なカレンブロッソは
鼻緒を直すことはできません。
私が最初に買ったカレンブロッソは鼻緒が切れて寿命となりましたが
それまでに約200回以上履いていますから
この寿命を長いとみるか短いとみるかは個々人の感覚かなと思います。

私は大のお気に入りだったので大変に残念な気持ちにはなりましたが
十二分に働いてくれたなと思っているので
寿命についての不満はありません。
何事にも寿命はありますしね。。。

メンテナンスのもうひとつ、汚れについては
最近のものは撥水加工のものもあって汚れにくいなと思います。

それでも薄い色のものなどは目立ってくることもあります。
こちらは草履屋さんに聞いたところ
中性洗剤を付けた布で磨いて
硬く絞った布巾で拭くことでだいぶ綺麗になります。
とのことでした。

確かに草履に着く汚れは足袋についている汚れとほぼ同じでしょうから
中性洗剤で落ちそうな気がします。
まだチャレンジしたことはないのですが
いつかそちらもチャレンジしてみたいなと思っています。

 

色、デザインについて


(帯締と帯揚・草履の色を合わせてコーデ)

ここの色、デザインについては
正直トキメキを最優先に自分が好きなものを選ぶのがイチバン!と思います。

ただし、やっぱり着物ほどの数は持たないでしょうし
収納するにも下駄箱には限りがありますから
汎用性のあるものが使い勝手がいいと思います。

昔呉服屋さんで働く方に聞いたら
薄い色と濃い色を1足ずつ持っておけば
コーディネートは大体なんとかなる。
と言っていてものすごく納得した覚えがあります。

あとは好きな色柄のものを持っていると
挿し色のように使うこともできてお勧めです。

HARU草履のようなカラフルなものは
テンションも上がるデザインですし
使っている人は口を揃えて履きやすいとおっしゃるので
いつかチャレンジしてみたい草履のひとつです。

 

何足持ってたらいい?

着物ほどの数は持たないとは言え、
実際に普段着物を着ているひとは草履を何足くらい持っているの?
どれくらい買えばお洒落に着こなせるの?

この疑問、去年の1月気になってアンケート取ったことがあるんです。
その結果がこちら。

(過去のもの過ぎて探すのに苦労しましたw)

得票数1566票!中々の数ですし
着物人口を考えればそれなりの精度の数字かと思います。

個人的にはこの結果を見た時
結構みんな持ってる数少ないんだなと思いました。

このアンケートの数字を見ると
沢山持ってないとお洒落に着こなせない?!
とは思えない気がします。

中には数えきれないほど持っている猛者もいましたが
7割近い人が5足以下、その半数が1~2足。
もっと持ってるかと思っていました。

これは汎用性のあるものを持っている人が多いという側面もあるでしょうが
割と何でも合わせられるという側面もある気がします。

私が持っている猫柄の草履も
色がシンプルゆえにわりと何でもOKだなと感じますが
草履がカラフルであればその中の色をひとつ取ってコーデもできますし
派手な色を差し色のように使うこともできます。

ちなみに私が持っている履物は下駄も合わせて4足です。
あと1~2足増やしたいなと目論んで
現在収納等を改善予定です。

まとめ

草履は履物屋さんで買えるなら是非見てみて欲しい。
その他には

・呉服屋さん、リサイクル着物屋さん
・百貨店、古い靴屋さん
・ネット

で買えます。

普段着物用の草履を選ぶときに大事なのは歩きやすさとトキメキ
それを見るのは

・サイズは大き目
・鼻緒は太目
・台座は厚めでクッション性があるもの
・色、デザインは汎用性のあるものもいいけど可愛いのが大事
・意外にみんな数はたくさん持っていない

以上、少しでも参考になれば幸いです。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

 

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