羽織が主役になるシーズン!着方とコーディネートお話

着物あれこれ

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「羽織が主役になるシーズン!着方とコーディネートお話」です。

羽織、楽しんでますか?

今年は例年よりも暖かくなるのが早い気がしませんか・・??
私の暮らすエリアでは街を歩く人もどんどんコートを脱いでいっているように感じます。

初心者キモノスキーなら
「コートを脱いだらつたない帯結びが見えちゃう!どうしよう!」
と思ったりしてしまうかもしれませんが
まだまだ大丈夫。
羽織で隠すことができます(笑)

羽織はコートに比べてグッと軽く、
着脱も気軽にできます。
色や柄も豊富で可愛く
可愛い羽織はコーデの幅を広げてくれます

けれど着物や帯に比べて「絶対に必要なアイテム」ではないので
大手着付教室でも羽織のお話はカリキュラムに含まれていないところもあるそうですから
丈や裄などどうやって選べばいいのか分からない!
どうやってコーデすればいいのか分からない!
ともなりがちな気がします。

本日は普段着キモノスキーな私の
羽織の選び方とコーデのお話をします。

少しでも参考になれば幸いです。

羽織とはなんぞや?

そもそも羽織とはなんぞや?というお話ですが
羽織とは着物の上着のこと。
防寒、塵除け、お洒落目的で着るもので
お洋服でいうところのカーディガンにあたり室内でも着用可能です。
似たような薄さでは道行がありますが、
こちらは前部分が隠れていて、コートと同じ扱いになるため
室内では脱ぎましょうというのが一般的です。

サイズについては通常身長の半分の丈+2㎝~6㎝くらい。
着た時に膝よりも長くなるものを長羽織と呼びます。

裄は着た時に着物がはみ出ないものが理想とされていますが、
昭和の雑誌を見るとお袖から着物が覗いているものも多々あります。

リサイクルショップで見る羽織の裄は結構小さいものが多いので
敢えて覗かせるのもアリでしょうし、
私はよくお洋服と合わせて着ています。

この羽織+お洋服のスタイルは
「コートのシーズンではないけれど薄手の上着が必要」
という時期に大活躍します。

→関連記事「手軽に着物気分になれる☆羽織+洋服のコーディネート~ワンピース~」


(お洋服と合わせても可愛い)

羽織の着方について

基本的には普段着

基本的に羽織は「普段着」です。
昭和後期以降のルールでは
フォーマルな場所では道行を着て出かけるルールになっているそうです。

私は初心者キモノスキーの頃この話を聞いて
「じゃぁ道行を持っていた方がどのシーンにも使えていいのでは?!」
と思ったのですが(それはそれで正解なのですが)
そもそもフォーマルな場に参加する予定もないので
好きなほうを着たらいいじゃん。と今は思っています(笑)

そして好きなほうを選べるならば
現在の私は羽織をだ断然推したいと思っています。

何故なら羽織の全面は開いているので
着物や帯を見せることができるから。

せっかく選んだ着物や帯、
上着を着ていても見せたいんだよー☆
と思ってしまうので
前が開いている羽織はぴったりなのです。

衿元は折る


(折って着ています)

羽織を着るときは衿元から前に至るまで
へりの布を折って着ます。

これはテレビなどでも折らずに羽織っている人がいたりして
「折られてない!」
ということが話題になったりするようです。
そしてこの「着方」の部分が上で述べた「着付教室でも習わなかった」という部分にあたります。

私自身は初心者キモノスキーの頃
本を見て「折るもんなんだなー」と知って
実際折らずに着るのと折って着るのを試してみたら
折った方が着心地がいいな。
と感じました。

和裁のことは一切分からないのですが
そのほうが身体に綺麗に添うようにできているのかなという感じです。

ただこれについて
「じゃぁこれは何でそんなルールなんだろう?」
と調べてみると
「折って着るのが正解ですよ」
という情報は出てくるものの
「何故折るルールなのか」
は出てきませんでした。。。

なのでこのルールに明確な合理的理由があるのかどうかは調べきれませんでした。

リサイクルの着物はサイズが小さいものも多いですし、
背が高い人や腕が長い人は
折らないことで裄を長くできるという考え方の人もいるようなので
そういう着方もありなのかなーと最近は思っています。

個人的には折ったほうが着やすかったのと、
衿元は折らずに着ると首が短く見えると感じるので
折った方が好みではありますが。。。

ということで基本的に羽織はヘリを折って着ます。

羽織紐は使おう

羽織は道行と違って前が開いているので
それを留める羽織紐が必要です。

羽織についている乳(ち)に通して使います。
これがないと肩から羽織がズレてしまうので
必須アイテムです(私がなで肩だからでしょうか)

羽織紐は大きく分けて3種類。
全体から見ると決して大きいパーツではありませんが
拘り始めるときりがない楽しいパーツでもあります。

ひとつ目は一般的な組紐でできた羽織紐。
リサイクルの羽織を購入するとついているものもあったりします。
グラデーションがかかっていたり、カラフルだったり、
小さいパーツなのに匠の技が見えるものも多々あります。

新品なら小さいけれど大変に高価!というものもありますが
リサイクルショップなどを見ると
比較的安価で売られているものが多いです。

 

ふたつ目はビーズでできたもの。
アンティークのものもありますが
ハンドメイドサイト(minne)などで売られているものもありますし、
実際にご自分で作られる方もいらっしゃいます。

組紐のようなオーソドックススタイルも良いですが
アクセサリーの華やかさを足したい時にはビーズでできたものはお勧めです。

羽織を脱ぎ着する時は
乳(ち)にひっかけている部分を取ったり引っかけたりすることになるので
小さい輪っかだとちょっと手間取るというデメリットもあります。

 

最後はマグネット式のもの。
こちらは羽織紐を結ぶのではなく
前でパチンとマグネットで留めるタイプのもの。

他のふたつに比べて比較的長いものが多く、
着脱回数が多い日は本当に楽ちんです。

私は去年こちらのマグネット羽織紐を導入しましたが
あまりにも便利過ぎてひところは毎回これを使っていたほどです(笑)

 

選び方

羽織の選び方について、基本的にルールなんてものはなく
好みの問題です。

だってフォーマルな席に着て行けない普段着ならば
気にするようなルールなんてありませんもの。

そんな中でも私が選ぶときに見ているのはこんなポイントだよー
というお話です。

長さの好み

まずは長さの好みについて。
上記した通り通常の羽織は身長の半分より2cm~6cmくらいとされていて
膝より長いものを長羽織と呼ぶそうです。

某呉服屋さんで聞いたところによると
最近は長い羽織が流行なんですよねー。
と言っていたので、新たに仕立てる場合は長めのものを提案されることが多いかもしれません。

私の知人には
「絶対に長羽織じゃないと嫌だ!」
というこだわりでいつもひざ下丈の羽織を着ている人もいますが、
逆に
「長羽織は動きにくいから短めが好き」
という人もいます。

こは本当に好みだなぁといった感じです。

私の場合は身長が157㎝なので
通常なら81㎝~85㎝くらいとなるようですが、
好みとしてはもう少し長い方が好きだなぁと思っています。
なんとなく・・・
短すぎるものは太って見えるような気がするのです。

ネットのリサイクルショップなどで購入するときは
90㎝以上のものを選ぶようにしています。


(こちらは道行ですが・・・短いと横幅が目立つ気が・・・)

どうコーデする?

着物のコーデをする時には
着物、帯、半衿、帯揚、帯締、足袋、草履・・・
と選ぶものはたくさんあります。

色合わせ、柄合わせ・・・
ここにさらに羽織の色柄が入るなんてどうすればいいの?!
となりませんか?
私はなります(笑)

基本的なコーデのコツは着物と帯を合わせる時と同じです。

着物や帯の柄に入っている色を1色同じものを持ってきたり、
明度・再度を合わせるとなんとなくちぐはぐな印象は回避できます。

色んなキモノスキーに聞いてみると
羽織の数が着物より多い!という人はあまり聞きません。

着物は「アレ可愛い!」と衝動で買う人けれど
羽織は「アレにも合わせられるし、これにも合わせられる」
と思って購入する人が多いようです。

ある程度の汎用性を考えて選ぶのもいいかもしれません。

困った時は無地!

今日の着物はとても柄が多い・・・。
これに合わせる羽織なんて難しい・・・。
という時に助かるのは無地の羽織です。

私は男性物の羽織を使用することが多いですが
無地の羽織はどんな着物とも大抵は合わせやすく便利です。

私のお気に入り羽織コーデ

春のお花見コーデ

こちらは大好きな長羽織。
お袖が長いので基本的には袖の長い着物を着た時に合わせることが多いです。

この日は風も心地よく、
ひらひらと風にお袖がなびいていました。

着ている着物と羽織は同じくらいのくすみ具合で
どちらも柄があるけれど主張が戦うことなくいい感じのコーデができたのではないかと思っています。

雨の日のウールの羽織

こちらは男物のウールの羽織です。
着物もウールなのですが、カラフルな総柄、
帯もしっかりとした模様が入っているものなので羽織は無地を選びました。

この日は結構気温が低かったのですが
男物には身八ツ口もなく風が入ってこないので
暖かく過ごすことができました。

 

レースの羽織で軽やかに

こちらはレースの羽織です。
暖かくなってきたときに大活躍するこちらの羽織。

薄い色のレースなので暑苦しい印象になりにくく
シワになりにくい化繊でできているものが多いのも特徴です。

リサイクルショップでは中々見かけないので
私は楽天で購入しましたが
現代ものサイズなのでリサイクルのものよりも大きく
お袖が手首から見えてしまうというようなこともないのが良い点でした。

冷房が効いた場所に行くときなどに
鞄に忍ばせておくとそっと羽織ことができてお勧めです。
(夏でも冷えは大敵!!)

 

まとめ

羽織とは・・・
着物上着!洋服でいうところのカーディガン!

羽織の着方は

・普段着に着る(フォーマルでは使えません)
・衿元は折る
・紐は使おう

選び方は究極好み!

・長さの好み
・色合わせは彩度や明度を合わせて
・帯や小物の中から色を取る
・無地は万能

羽織が楽しめる季節です。
可愛いコーデができますように。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

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