【初心者向】まだそんなに着物を持っていない時の単衣シーズンの乗り切り方

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「【初心者向】まだそんなに着物を持っていない時の単衣シーズンの乗り切り方」のお話です。

単衣を着る期間は伸びているけれど・・・

2021年は暖かくなるのが早く
「もう袷を着るのは暑すぎない?!」
なんて声が早くも3月から聞こえてきていましたが、
みなさんの体感温度はどんな感じでしょう。

暮らしている地域によっても
個人の体質によっても感じ方は違うと思いますが
寒がりを自称している私も
「今年は暑い・・・・」
と思っています。

着物の一応のルールでは
10月~5月は袷(裏地の付いた着物)
6月と9月が単衣(裏地の付いていない着物)
7月と8月は夏着物や浴衣とされていますが、
近年は特にそういったルールも薄れてきて
「暑ければ単衣や夏着物を着てもいいじゃない?
 温暖化激しい昨今、昔のルールなんて守ってたら倒れちゃう!」
というスタンスの方が増えてきたように感じます。

今年のように暑い年は早い段階から単衣を着る人がいることは想像に難くないです。

とはいえ、初心者キモノスキーは
単衣をふんだんに持っている人は少ないのではないでしょうか。

リサイクル着物屋さんでは袷着物の取り扱いが多く
単衣は少ない。

同じようにお下がり着物をお持ちの方も
「袷はいっぱいあるけど、単衣は全然なくて・・・」
という方は多い印象です。

袷は年間8ヶ月着られるのに対して
単衣は2ヶ月しか着られないことを考えれば
生産量に差が出るのは当然です。

しかしこの温暖化・・・。
単衣を着たいと思う期間は年々伸びているように思います。

そうは言ってもそんなに単衣持ってないよ!
増やそうと思ってもそもそもそんなに市場に出回ってないよ!!
単衣だけにそんなに予算割けないよ!!!

なんて人に向けて、本日は
沢山着物を持っていない時期の単衣シーズンの乗り切り方のお話です。

今でこそそれなりの数を持っている私も
初心者キモノスキーの頃は単衣はシーズン前に1枚買っただけ・・・
という頃がありました。
そんな頃に私がやっていた方法をお伝えします。

将来的には
「沢山あってシーズン内に全部着られない!!」
という日が来るかもしれませんが
今は少数精鋭なんです・・・という方に
少しでも参考になれば幸いです。

心に決めていたこと


(お気に入りの銘仙単衣)

まず最初に、単衣シーズンを乗り切る前に
初心者キモノスキーの頃私が心に決めていたことのお話をします。

気に入ってないものは買わない

ひとつ目は「気に入っていないものは買わない」ということ。
お気に入りの単衣が欲しい!と探している時、
いかんせん市場に出回っている数が少ないので
「これぞ!!」
というものに出会う確率は自動的に減ります。

その時に
まぁまぁ気に入ってるとか
ちょっと工夫したら着れるかなー・・・
くらいのものに出会うことがあります。

自分の手持ちのものが少なければ
そういうものをお迎えしたくなります。
だって、ちょっと工夫すれば何とかなりそうなくらい無難なんですもの。

でもそういう時、私はグッと我慢して
購入しないようにしていました。

何故なら「そこそこ気に入っている」程度のものは
将来的に着なくなるからです。

これはお洋服の時も同じことが言えたのですが、
例えばセールで見つけたまぁまぁ可愛いもの。。。
お安いし、流行っぽいし・・・と買っても
結局あまり着なくなる・・・ということがあったのですよね。

私にとって着物は
「飽きたー」とすぐに捨てられるものでもなく
それだけに数が増えてきたときに
「あるけど着ない・・・」
となるのは目に見えていたので
「すっごいお気に入り!!」
と思えるものに出会わない限り購入しないようにしていました。

きちんとお財布と相談する

ふたつめは「きちんとお財布と相談する」というもの。

何度も言うように単衣は市場に出回っている数が少ないです。
その中で「すっごい素敵!!」と思うものに出会えたら、
是が非でもお迎えしたい!!と思うものです。

着られる期間が迫っていればなおのことです。

でも、そのお値段が高かったら・・・。
私は断念していました。

払える金額であればホイホイ買いますが、
そうは言っても着られる期間の短い単衣です。

予算は大幅に超えていない?
とお財布と相談しながら購入していました。
(とはいえ、お気に入りのために飲み会を減らしたことはあります(笑))

体調を第一に

最後は「体調を第一に」考えるというものです。

単衣は持ってないから袷を着よう・・・
もう暑いけどまだ6月だし浴衣ではなく単衣を着よう・・・
まだ暑いけど9月だし夏着物はやめておこう・・・

など体感温度や体調よりも
決まりや手持ちを優先させるようなことはしないでおこう。
と決めていました。

着物は可愛いし、
せっかくのお休みなら着たい!!
とはいえ、そのせいで体調を崩したらしんどい。。。。

ということで、
暑いなら薄着にする。
手持ちがないなら最悪着物は諦める。
ということを決めていました。

気に入った物しか買わない。
お財布事情が許さなければ買わない。
となったら
「今日は着物着るの難しいなぁ」
という日があるかもしれません。

そういう日は
まぁまた次の機会に着ればいいさ。
と思って次のコーデを楽しく妄想することにしていました。

どうやって乗り切った?

諦める日もありましたが、
やっぱり着物着たい!
の気持ちが強かったので、
ちょこちょこ工夫したりしながら
初心者キモノスキーの頃を乗り切っていました。

ここからはその方法をお伝えします。

1枚の着物を着まわす!


(お下がりの単衣)

ひとつ目は1枚の着物を着まわす!という方法。

帯や小物が違えば着物も表情が変わります。
むしろ少ない小物で着回しを覚えるチャンス!!
と思って
この組み合わせはどう?
こっちならどう??
置きコーデしつつ自分の中のレパートリーを広げました。

これは1回やっておくことを結構お勧めします。

何故なら今後
「この着物いつも同じ組み合わせばっかりになっちゃうんだよねぇ・・・」
と思う機会が減るからです。

何故か着物だと普段しない組み合わせの色が
「あれ?これ、可愛いのでは・・・?素敵!!」
となることが出てきます。

けれどそれは最初から分かるのではなく
これはどうだろう?
こっちならどうだろう?
と色々やってみた結果
「これ、行ける気がする☆」
と勘が働くようになるものです。

だからこそ、手持ちの少ない時に色々組み合わせてみることをお勧めします。

→関連記事「着物一枚、帯三本と言うけれど、実際のところどう?」

綿着物を活用する


(綿着物なら3シーズン)

ふたつ目は綿着物を活用するという手段。

綿着物は基本的に単衣です。
しかも3シーズン着ることができます。

現代ものも多く、季節を選ばない幾何学模様や無地が多く
着回しにも困りません。

というわけで綿着物を着て過ごすことが多かったです。

→関連記事「初心者にもおすすめ!デニム着物の特徴と選び方」

デニム着物についても私はよく使っていましたが
あまりにも厚手のものは向いていないと思うので、
お持ちの方はご自身の手持ちと相談しつつ着てください。

もし、これから買うよ!
という方はそこらへんも考慮して
購入する着物の厚さを考えるといいかもしれません。

 

浴衣を衿付きで着る


(浴衣に衿付き+レース羽織)

みっつ目は浴衣を衿付きで着るという手段。

紺地に白抜き!のような
「ザ!浴衣!!」
なデザインでは難しいかもしれませんが
幾何学模様などの着物としても着られそうなデザインの浴衣なら
着物っぽく着ることもできます。

半襦袢に浴衣を着て過ごせば
なんだか着物っぽいし、結構大丈夫。

私は浴衣に半襦袢、そしてレースの羽織・・・
という着こなしで出かけることも多々ありました。

これは特に
「着物を着るには暑いよ・・・」
という時なんかは
今でもよく使う手段です。

→関連記事「楽ちん!便利!おすすめの半襦袢の特徴と選び方」

 

着物の下に着るもので工夫する

最後は着物の下に着るものの工夫をするという手段。

これは盛夏でも役に立つのですが
帯板や帯枕をヘチマ素材のものにしたり
長襦袢より涼しいステテコ+半襦袢にしたり・・・
と工夫していました。

今年くらい暑くなるのが早いと
それでも袷はしんどいかもしれませんが
私が始めた年はそこまで暑くなるのは早くなかったことと
私自身が寒がりだったので使えた手段でもあります。

このヘチマ素材の帯板・帯枕や
ステテコ・半襦袢については
単衣シーズンだけでなく盛夏も大活躍するので
早い段階で買っておくのもおススメです。

特にヘチマの帯板については
私は買ったその年に
「もっと早く買っておけばよかった!!!」
と強く思ったくらい体感温度が違いました。

 

まとめ

最初から単衣をたくさん持っている人は少ないと思います。
何故ならそれは
市場に出回っている着物の中で単衣は数が少ないから。

私が単衣をそんなに持っていなかった頃心に決めていたのは

・気に入ってもいないものは買わない!
 →数が増えてきたら着なくなるから
・きちんとお財布と相談する
 →無理して買わなくてもどうにかなる
・体調を第一に
 →体を壊してまで着なくていい

それを踏まえて、
単衣を持っていない頃にその頃を乗り切るためにしていたことは

・1枚の着物を着回す!
・綿着物を利用する
・浴衣を衿付きで着る
・着物の下に着るものを工夫する

でした。

暑くなってきましたが
快適な着物ライフを送れますように!
少しでも参考になれば幸いです。

ではまた次回。
じゃぃねー。

 

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