着物はここ10年でずいぶん自由になった気がする

雑談

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は「着物はここ10年でずいぶん自由になった気がする」というお話です。

10年前は着物って今より窮屈だった

今でこそ「仕事じゃない日は大体着物!」な私ですが
過去1度着物を着ることにチャレンジして挫折した経験があります。

それは10年以上前の話なんですが、
思い返してみると今より着物界隈はずいぶん窮屈だったように思います。

着付教室ひとつとっても
今見掛ける個人教室のキャッチコピーは
「あなたの好きなスタイルを実現するお手伝いをします」
的なものが多いように感じますが、

私が着付教室を探した10数年前は
「どこに行っても恥ずかしくない着付ができるようになります」
といったものが多かった記憶があります。

とはいえ、これは私の記憶だし気のせいかなーと思っていたのですが、
先日「若い子だけの物じゃないよ☆大人袴の選び方とコーディネート」を書いた時
調べものついでにネットの掲示板を覗いてみたら

「京都観光の際袴を着ていても問題ないでしょうか」
という問いかけに
「一人で袴で観光なんてコスプレにしか見えない」とか
「卒業旅行ならともかく個人旅行では不思議ちゃんでしょう」とか
随分と否定的な言葉が並んでしました。

この質問は2011年のものだったので今から10年前。
10年前はこんな認識だったのかー・・・と衝撃を受けました。

今はそんなことない気がする


(袴にスニーカーだってOK)

2021年現在、10年前に比べて
上記のような否定的なことを言う人は減っているような気がします。

「着物を自由に着よう!」というメッセージを発信しているのは
着物のお仕事をされている方の中にもたくさんいらっしゃいますし、
書店に行っても
「楽しく、気軽に、お洒落に」
という着物をテーマにした本はたくさん見かけます。

→関連記事「初心者の頃着物コーデの参考にした本ベスト3!」

そういう本は
「着物は興味あるけど難しそう・・・」
と思っている人の背中を押せるものだと思っています。

本を読んでこれくらい気軽でもいいならやってみようかな・・・
という人は多いのではないでしょうか。
現在は本だけでなくネットの発達によって
そういう情報にも結構簡単にたどり着くことができます。

私自身も「わーい!可愛い!着てみたい!」
と思えたのは気軽に着ている先人がいたからです。

もし世の中に出回っているのが
格や決まりごとの本だけだったなら
私は「やっぱり着物は無理そうだ・・・」
と諦めていたに違いありません。

今は結構チャレンジしやすい時期なのではないかと思います。



気軽に着られるもうひとつの理由


(こちらの着物は100円!!!)

気軽に着よう!
というメッセージにプラスして
現在は着物を安く手に入れる手段もあります。

着物ってお高いんでしょう?
と思っている人も多いですが、
現在はリサイクルならお安いものも多くあります。

特に呉服産業が高級路線として盛んだった頃のものは
いいものなのに誰も着ていない・・・というものも多く
リーズナブルに美しいものに出会うことができます。

気軽に着るためにはリーズナブルであることは大事です。
「沢山リサイクル商品がある」という点も
気軽に着られるようになったひとつの理由だと思います。

しかもリサイクルショップの中でもネット販売をしているお店も多く
「田舎だからチャレンジできない・・・」
ということも少なくなってきています。

→関連記事「【初心者向】着物や小物を探すのによく利用していたショップ(今も使ってます)」



着方も変わってきている

私の親や祖母の世代では
お茶会やフォーマルな場にいくような着物の着方しか
正解じゃなかったように見えますが
今はその着付も色々出てきているように思います。

半衿を見せる幅を替えたり
洋MIXがあったり
帯は結ばなかったり
と多種多様です。

→関連記事「「帯結ばない帯結び ayaayaさん著」レビュー」

着物自警団もいるけれど、
個人的にはそういう声は世代が変わるとともに小さくなっていくのだろうと思っています。

まるでそれが「正解」であるのように
着付や格の話をする人もいますが
着物の歴史の中で言うとそれは流行のようなものなので
今は次の流行が来ているのかなと感じるからです。

→関連記事「着物警察撃退法?!~私はこうしてきました~」

きっと今後も変わっていく


(今最高に好きなものを着ていたい)

着物は着るものなのでやっぱり流行があるように思います。

現在は「好きに着よう!」という流行ですが
その「好きに着る」の中にも
「ここから先は越えない」というラインもあるでしょうし
着崩し方にも流行はあるでしょう。

私自身は10年前より着物は気安い存在になったと感じますが
30年間のフォーマルな時しか着なかった頃の方が好きだった
と感じる人もいるでしょう。

洋服に比べて流行の移行が緩やかなので
次の流行が来るまで私が生きているかどうかすら怪しいですが(笑)
今後また違う流行も来ると思います。

もしその時生きていたとして。
新しい常識!いいじゃん☆と思えれば
ルンルンその流行に乗るも良し。

自分の好きなスタイルが過去のものになっていたとしても
無理に迎合するのではなく
自分の好きなスタイルで着ていられたらいいなと今は思っています。

少なくとも現在の私は
現在の流行である
「好き着よう」という流れが心地よいので
その流行に1票投じつつ好きに着ています。

では、また次回。
じゃぃねー。

 

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コメント

  1. 山本涼子 より:

    おはようございます(*´∀`)
    ツイッター見ました。
    返信をつぶやこうかといつも思うのですが、なんとなく臆しています…(笑)
    体調がすぐれなかったとつぶやいておられましたが、今は暖かかったり寒かったりで天候も安定せずきついですよね…。
    あまりご無理をされませぬよう…。

    袴の記事も拝見しました!
    さっそく無地の袴を購入したので、着てみようと思っています。
    個人的には馬乗り袴が好きなのですが、トイレの時を考えるとやはり行灯なのかな…と思いつつ…。水屋袴やもんぺとかも気になっています(笑)
    こちらの記事の写真の白っぽい着物に、白紺の市松模様の半幅帯と紺(青?)の袴のコーデ、しゅっとしていてとても素敵ですね~(≧∇≦)
    いつもコーデや記事を楽しみにしています!
    またのぞかせてください(*´ω`*)

    • tamaki.siina より:

      コメントありがとうございます。
      承認が遅くなって申し訳ありません。
      体調回復いたしました☆ご心配ありがとうございます。

      袴購入されましたか☆
      是非是非楽しい袴ライフを繰り広げてください☆
      素敵と言っていただいたコーデは大島紬に袴を合わせたものです。
      これは電車の中で大島紬とは袴を合わせている方を見かけて真似しました!

      また是非いらしてください。
      Twitterもいつでもコメントお待ちしております。

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