単衣着物の事情「秋らしいコーデ・初夏らしいコーデ」

ハウツー

ごきげんよう、椎名さん。です。

本日は単衣着物の事情「秋らしいコーデ・初夏らしいコーデ」のお話です。

着る季節は6月と9月とされている単衣。
これ、お洋服の春服・秋服に当たると思うんですが、
お洋服の時
「春にも秋にも着れそう☆」
と思ったのに春に買ったものは何となく春っぽく
秋に買ったものはやっぱり秋っぽく見えて
どっちもの季節で着るのは難しい!!と思ったことありませんか?

着物でも結構そういうことが起きる気がしています。
しかも単衣って着る季節が短い上に
リサイクルやアンティークで手に入るのは袷が多く
中々「これぞ!」というものに出会えないんですよね。

そんなわけで私の単衣事情をお伝えして
参考にしていただければなと思います。

好きに着るのがイチバン!


(今年お迎えしたお気に入りの単衣の銘仙)

まず最初にお伝えしたいのは
私が同じ単衣の着物を「秋っぽく」「初夏っぽく」着こなすのは
私自身が「そうしたい気分だから」です。

これは決してルールではないし、
初夏と秋で同じコーデしてもなーんの問題もないのです。

なので
「初夏と秋だとコーデ変えなきゃいけないのね。じゃぁ着れないわ・・・」
と思わずにガンガン着ていただきたい!
ということは声を大にして言いたい。

その上で「椎名さん。はこうしてるのねー」
というかるーい気持ちでお読みください。

単衣とは・そしてその季節とは

単衣とはざっくり言うと「裏地の付いていない着物」のこと。
一般的に6月~9月に着られるとされていて
夏着物もこれに分類されます。
ただし夏着物については「夏着物」と呼ばれることが多く
「単衣」という時は表地は袷と同じで裏地が付いていないものを指すことが多いです。

単衣は10月~5月に着るとされる袷に比べて
裏地がない分涼しく軽やかです。

一般的に単衣の季節とは6月と9月
普段着物なら暑ければもっと早くに着始めても問題ないですし、
もっと秋が深まるまで着ていて大丈夫。
(フォーマルな場では決まり通りの方が無難です)

私が買う時に注意していること


(母親のお下がり単衣ちゃん)
→関連記事「【着物コーデ帳】資生堂パーラーに限定パフェを食べに行く☆」

単衣を選ぶときは・・・

コーデをする前にまず私がお着物をお迎えする際に気を付けていることです。

着物の模様には花や植物が描かれていることが多々あります。
梅柄・桜柄・藤柄・紅葉柄・・・・。
これらは一般的にその植物の季節の少し前に着ることを良しとされています。

「それは・・・着られる季節短いじゃん!!」
と思った方!
正解です(笑)

季節の花が描かれているものは意外に出番が少ないのです。
最近はあまり気にしないという風潮も強くなっていますし
一つの花でもいろんな品種が出てきたのもあって
梅柄が着られる時期も、蛍柄が着られる時期も長くなっていますが、
正直に申し上げて私は植物に詳しくない・・・・

袷なら10月~5月という連続した季節の中で着るので
さほどズレたことにはなりませんが
単衣は初夏と秋。
ズレてしまうこともありそう・・・。
と思った初心者キモノスキーだった私が気を付けたのは

「季節の花が描かれているものは買わない」

です。

チェック・ストライプ・色無地・幾何学模様・
それから沢山の種類の植物が描かれている季節不明のもの・・・。
そういうものを好んで選ぶことが多いです。

単衣着物は手に入りにくい?

先に述べたように
リサイクルやアンティークの着物は圧倒的に袷が多いです。
正直に言うと好みのものに出会う確率が低い。。。

毎年単衣シーズンにはちょこちょこ探すのですが、
「わー!可愛い!!」
となるのは少ないのですよね。(あくまでも「私は」というお話です)
多分「昔の単衣が可愛くない」のではなく
純粋に数が少ないのだと思います。
確かに2ヶ月しか着られない単衣に比べて
袷は8ヶ月も着れますから
袷の方が数が多いのは当たり前と言えば当たり前ですよね。

なので、私は単衣で「これは!」と思うものに出会った時は
あまり迷わずにお迎えしています。
(これは現在持っている枚数が少ないからというのもありますが)

そしてたまーにお仕立てをお願いするとき。
その時は単衣をお願いしています。
そうすればお気に入りの反物からお仕立てしてもらった
お気に入りの単衣ちゃんが増えますから☆
しかも袷に比べてお仕立て代もお安いのですよね。

コーデするときに気を付けていること

秋は秋っぽいコーデに、初夏は初夏っぽいコーデにしたい・・・。
という欲求の元、私が気を付けていることは

・初夏は寒色系や薄い色の小物をよく使う
・秋は暖色系や濃いめの色の小物をよく使う

というもの。
着物はラインは一緒なので色遣いで表現します。

どうでしょう?

着物は同じですが初夏バージョンでは鮮やかな青い半幅帯に
これまた発色の綺麗な緑色の帯締、半衿も爽やかな色を選びました。

秋バージョンではモスグリーンをベースにしたチェックの帯に
山吹色の帯締と足袋にモスグリーンの無地の半衿です。

使えるな☆と思う小物たち

最後に私が単衣ちゃんたちを
「初夏っぽく」「秋っぽく」着るときに
役に立っている小物たちをご紹介します。

白い帯


(初夏っぽい色合わせ)


(同じ組み合わせを秋っぽく)

何となく爽やかな印象に仕上げてくれる白い帯は、
大抵の着物とマッチしてくれますし
帯締めの色も際立って挿し色が映えます。

絹は汚れるとメンテナンスが大変なので、
初心者キモノスキーの頃は最初にポリの半幅帯を買いました。
初夏や秋だけでなく春夏秋冬役に立ってくれる心強い子です。

カラー足袋・カラー半衿


(山吹色の半衿に山吹色のカラー足袋)

私は初心者キモノスキーの頃は
白い足袋に白い半衿を使っていましたが、
ここを替えるとグッと雰囲気が変わります。

初夏には白や水色を、
秋にはこっくりとした山吹色やモスグリーンで。
離れた場所に同系色を持ってくると全体に統一感も出ます。

お値段もお安いので挑戦しやすいのも嬉しいところです。
半衿はいいのが見つからなければ
手芸ショップで買った布をカットするだけでも大丈夫。
私はそのためにピンキングはさみを買いました(笑)
ギザギザにカットしてくれるので
ほつれの処理が不要で楽ちんです。

まとめ

単衣を「初夏っぽく」「秋っぽく」着こなすコツのまとめです。

・買う時は季節の花ではなく無地や幾何学を
・お仕立てする時は単衣をお願いする
・初夏は「寒色系」秋は「暖色系」の小物を使う
・白い帯、カラー足袋、カラー半衿は有効☆

そして最後に大事なことなのでもう一度。

私が同じ単衣の着物を「秋っぽく」「初夏っぽく」着こなすのは
私自信が「そうしたい気分だから」です。

これは決してルールではないし、
初夏と秋で同じコーデしてもなーんの問題もないのです。
好きに着るのがイチバン!!
楽しい単衣ライフになりますように☆

ではまた次回。
じゃいねー。

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